1. トップ
  2. レビュー
  3. ライフ兄弟誌
  4. MEDIGIRL

MEDIGIRL

作者 道端千揺(作画)
有好從桜(原案・監修)
MEDIGIRL
作者HP ゆるがぬほし(道端千揺先生のサイト)
へてくろ日記。(有好從桜先生のブログ)
単行本数 2巻(連載終了)
掲載誌 まんがライフオリジナル(竹書房)
Wikipedia
-
チャート
内容 医学部を舞台にした大学生ガールズライフ4コマ。
医学部の実態やその勉強内容、学生や関係者でしか知ることのできない内容をふんだんに盛り込んでいる事が最大の特徴。
メインとなるのは医学部1年生の3人。
眼鏡でちょんまげでコメディリリーフの「相沢きょうこ」・しっかり者で不器用な「愛河しほ」・ミニマムで独創的な感性を持っている「矢野のりえ」。

ギョウウング!!医学部とは?
ギョウウング!!(1巻P6右4コマ目)医学部とは?(1巻P67左2コマ目)

医学部の授業や学生の過ごし方などがメインに描かれており、普段知ることのできない医学生のキャンパスライフを知る事が出来る貴重な作品。
間に原案で監修でもある有好從桜先生によるコラムも挟まっており、単純に医学部を描いただけの作品ではなく医学部というものを深く知る事が出来る内容になっている。
加えて医学部に関するテーマということで、自然と病気や治療法の話題も出てくるため非常にためになる。
また、巻末には作中に登場する医学用語の索引が付いている親切設計(注目すべきは最後の単語)。

「ギョウウング!!」という独特の擬音が用いられる事が多い。

連載作はほぼ単行本化することで有名な竹書房作品の中で非常に珍しいことだが、最終となる3巻が発売されていない。
感想 あたくしの大好物である「よく名前は聞くしイメージはあるけどその実態をよく知らない世界を描く作品」です。
似た作品に「薬学女子」があります。
あちらは薬学部でエッセイ作品。そして、こちらは医学部で実態を基にした創作です。
共通して言える事は「こんな授業なのか!」「実習多っ!そしてハード!」といった経験者しか知りえないその授業内容や、その中で医療の道をしっかりを歩んでいる学生さんの姿が印象的であるという事。
私は情報科学部というこれまた個性的な学部出身。
とはいえ、「プログラム組んだりしてるんでしょ?」とまあ、ある程度想像できる世界。
実際、他の学部同様に座学が中心で、実習はプログラムを組むなど。
より専門的であまり馴染みの無い世界に入るのは3年生以降のゼミや研究室に入ってから。
でも、医学部ってこんなにも専門的で高度なことやっているんですね。
それに、肉体的にも精神的にもホントに大変なんやなぁ・・・
世の中のドクターたちは皆この長く大変な試練を乗り越えてきているわけですね。
ただ頭がいいだけでなく、精神面も人並み以上に鍛えなければできないお仕事。
この上、実際に医師として働き出してもハードなお仕事に勉強の継続に学会に・・・
今まで以上に尊敬と畏怖の感情が湧いてきます。

個性的な先輩個性的なネタ
個性的な先輩(1巻P67左1コマ目)個性的なネタ(福笑い中)(1巻P105左2コマ目)

純粋に4コマ作品として見ても個性的です。
まあ、登場する単語がどれもこれも個性的ですしね。
まず間違いなく他の作品では出来ないであろうネタが幾つも登場するオンリーワンな作品。
他の人に真似できない作品というのはやはり強いです。
また、キャラクターに関するネタも「いてそう」なネタが多いです。
・・・先輩方はかなりぶっ飛んでらっしゃいますが。
全体的な印象としては「笑い」よりも「興味を刺激される!」「衝撃!」といった内容が多いです。
読み始めるとそのまま一気に1冊読んじゃうタイプ。
「続きが気になる」ではなく、「もっと知りたい!」という感じで自然とページをめくっちゃうのです。
専門的な内容を扱っている筈なのにそれを意識させない読みやすさも魅力。
専門的な単語や特殊な授業内容を扱っているのですが不思議な事にそれが理由で読むのに詰まるという事が全くないのです。
これは当たり前のように見えて物凄く難しい事。
専門的な内容をテーマに描かれる方は特にこれを意識しながらもなかなか上手くいかなくて・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
専門的な事を全く知らない人に伝える、それを漫画にする。
難しい事なのです。
雑記 本作のプロット版とでもういうべき作品が存在します。
キャラもノリもそのままにあの3人+αの活躍が!
元々別のサイト(閉鎖済み)で公開されていたのですが、単行本発売を記念してニコニコ静画で公開されました。
ニコニコ静画「MEDIGIRL 」
単行本 発売日 ・1巻:2013年11月7日
・2巻:2014年9月17日
試し読み 竹書房 -TAKESHOBO-:2巻
関連項目 ●ジャンル 医学/薬学モノ
大学生
未単行本化作品
●チャート 万人ウケ(高い)
●データ 単行本未収録
学校
誕生日
資格(普通自動車運転免許)
●作品研究
-
●作者別
-
●各巻感想 1巻
2巻
あわせて読みたい
薬学女子
数学女子
どちらも名前はよく聞くけれどもその実態が不明な大学生活や授業を描くという点が本作と共通しています。
前者は現役薬学生の描くエッセイ作品。
後者は元数学生の先生が描く実体験を基にした創作で、本作に近いです。
普通では生涯知りえない専門的な学部で学生たちはどうやって最後の青春時代を過ごしているの?という疑問に答えてくれる作品たちです。
女子大生生活様式
大学での専門的な授業を扱った作品ではないですが、大学生同士特有のやり取りや空気が楽しめる作品です。
本作でもメイン3人や先輩達とのやり取りは見どころの1つですが、この作品はその要素にフューチャーした作品です。
高校を舞台にした作品だけがガールズライフ4コマではありません!

戻る