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あんぐら

作者 ちざきゃ 作者HP competent room
掲載誌 まんが4コマぱれっと(一迅社) 単行本数 2巻(連載終了)
Wikipedia あんぐら
チャート
内容 小さなアパート「河根荘」に住むのは一人を除いて皆アンソロ作家。
そんな彼女たちの作家としての日常・苦労・楽しみ、そしてちょっと変わった共同生活を描いた作品。
作者自身アンソロ作家であり、その体験に基づいたネタを使ったフィクション作品。
当然ではあるが、登場する作家は皆、方向性の違う作品を書いており、それがそのままキャラクターにも直結している。
無論、普通の人はツッコミである「啓太」のみ。
「漫画家」としてよりも「アンソロ作家」としてのネタが多い事が最大の特徴であり、話もそれを軸としている。
登場人物の大半が年齢制限がある(のであろう)作品を書いている事や、作品そもそもがそちら傾向にあるため、いわゆるセクシーシーンが多い。
また、これも当然ではあるが、いわゆるサブカルチャー系の小ネタも多数ある。
感想 ま〜・・・攻め込んだジャンルっスね。
漫画家や同人作家を描く作品は世の中に沢山ありますが、「アンソロ作家」に特化した作品は珍しいですね。
それに、セクシーシーンが多いので、読み手を選ぶ作品ではあります(画力が高いのでなおのこと)。
作者さんご自身の体験談ネタも多く、個人的にはそういうネタがすっごい好きです。
やっぱり他の仕事や世界の裏話って、興味ありますよね。
その業界にいないと知らない・分からない。でも、その業界では常識のようになっている。
そして、その人たちだからこそ生まれるハプニングやネタ。
そういうお話が大好きです♪
また、結構マニアックなネタも時々ありますね。
1巻P69右4コマ目の「ゲー○スト」とか(誤字が多いことで有名なゲーム雑誌でした)。
なんだかんだでそういうネタの大半が分かってしまう自分が「なんだかな〜」とは思うのですが。

「アンソロ」と一言で言ってもそのジャンルは様々。
で、キャラクター全員がその方向性が違います。

・五十嵐結衣:美少女ゲーム
・五十嵐弥生:イラストレーター(ちなみに、結衣とは姉妹でも何でもなく元クラスメイトの友人兼ライバル)
・春日井陽菜:コンシューマー系(唯一年齢制限がかかっていない作品を描いている?作家陣の中で唯一の学生でもある)
・八重樫莉緒:ショタ系
・宇佐美未久:触手

・・・何だ、最後のは。
ちなみに、大半の方が年齢制限付きの作品を描いています。
そして、それぞれの作品傾向が、そのままキャラクターの個性やネタにも繋がることが多いです。特にリオさんやミクさん。
・・・一番危険な属性の方々の気もしますが。
個人的に、一見クールなのにある意味一番ぶっ飛んでいるリオさんのネタが好きです。
まあ、「ショタ系」の時点でかなりぶっ飛んでいますしね。
見た目と中身のギャップというのはやはりパンチ力があるってことで。
やっぱりこのサイトの作品の基準は「笑い」です。

実は私はアンソロってあまり読んだ事が無いんですよね(元々気に入った作者さんの作品を買う、とか雑誌で掘り出し物を探す派ですので。それ以前に、元ネタのゲームや作品を知らない事がほとんどですし・・・。ええ、4コマ以外は全く詳しくないです。)。
ドラクエやハムスター倶楽部はよく読んでいましたが。
かなり若い頃に好きなゲームのアンソロを読んで「原作と設定が違う・・・システムが違う・・・キャラの性格が違う・・・。ゲームをやり込んでから描かないかー!」なんて事があってからちょっと疎遠になっていましたね。
この作品を読んでからは「・・・描く方も大変なんですね」と思えるようになりましたが。
アンソロに限らず、漫画家さんって大変なお仕事なんですねぇ。
編集部のみなさんも、ね(まあ、それに限らず“楽な仕事”なんて無いんですが。)。
雑記 ちょくちょく先生自身の作品が作中に顔を出しますね。
ちょっと纏めてみましょう(あくまで私が気付いた範囲ですが)。

1巻P29右1〜3コマ目:「すてぃーるガールズ」の表紙のポスター(キャラは「栖照祢子」と「城吉音澄」。・・・字がムズイ)。
1巻P37右4コマ目:同じく「すてぃーるガールズ」の「栖照祢子」らしきフィギュア。
1巻P61右1コマ目:「氏神様といっしょ」らしきアニメ。
1巻P95左2コマ目:結衣の描いた表紙のラフが「すてぃーるガールズ」の表紙と同じキャラ・構図。
2巻P12左2コマ目:再び「すてぃーるガールズ」の表紙のポスター
2巻P43〜P50:本作のキャラの人形に混じって登場する人形は作者さんの歴代の作品のキャラ達。
2巻P56右1コマ目:痛車の絵は「すてぃーるガールズ」の主役二人。

拾い忘れもあると思いますが、気付いたのはこれくらいです。
本作はぱれっと連載ですが、きららキャラットで連載していた「氏神様といっしょ」もちょくちょく出ていますね(←私、詳しすぎますか?)。
単行本 発売日 ・1巻:2009年6月22日
・2巻:2010年7月22日
試し読み
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関連項目 ●ジャンル ハイテンション
お仕事モノ
●チャート 万人ウケ(低い)
●データ 資格(普通自動車運転免許) ●作品研究
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●作者別 作者別作品一覧 ●各巻感想
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