3巻から2年半ぶりの新刊!
全数学ファン・4コマファン待望の4巻ですよ!
まな達もいよいよ4年生。
前巻から続いております「進路」が現実に迫ってまいりました。
そして、人間関係も・・・
というわけで、数学要素は相変わらずたっぷりなんですが、それに加えてこれらのお話がどんと多くなります。
カバー裏でも「少し恋バナ成分多め」とされていますが、本作での恋愛といえば今田君くらいですが、この4巻でそれ以外も。
加えて大問題の「進路」。
ただでさえ就職難といわれるこの時代ですが、その中でも数学科は突出して厳しいです。
その現実はP40やP58やP68で語られていますね。
数学女子4人はそれぞれ就職に、進学に、留学に、教師を目指して・・・
違う厳しい道を歩んでいきます。
バリエーション豊かな進路で、それぞれの苦労が描かれるのは非常に面白いです。
「進路」と一口に言っても就職だけではないのです!
加えて院に行けてもそこには話題になっている「オーバードクター」の問題が・・・(P86〜)
うへぇ・・・厳しい。
大学モノでもここまで「進路」に重点を置いた話題が展開される作品も珍しいかもしれません。
様々な道とその道に待ち受ける課題や問題。
それが丁寧に描かれていて、数学科でなくとも大学生の方には参考になると思います。
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まなの道(P95左3コマ目) | | さえこの道(P28右4コマ目) |
進路とラブが中心と上でも言いましたが、特に進路がメイン。
4人だけでなくラマも。
気が付けばすっかり仲良くなっているまなとラマ。
それだけにもう1つのテーマ「恋バナ」も気になるところ。
まなはずっとA教授ラブでしたが、周りにはA教授だけでなく今田君、そしてラマ。
実はこれを書いている時点で連載ではそれにとある答えは出ているのですが、果たしてまなが選ぶのは?
ただ、まな自身がそういう話に鈍感&それどころではない(上の進路の件)という状態。
この4巻での恋バナはゆみ中心です。
恋に教師の道に、忙しいのですよ!
そういった意味で、この4巻で一番目立っていたのは彼女かもしれません。
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ゆみの道(P21左4コマ目) | | ともの道(P63左1コマ目) |
4巻の特徴で忘れちゃならないのは、なんといっても2012年のライフMOMO・5月号で行われた単行本3巻発売記念の「数学問題集」。
それが掲載されているのです!
ウチのサイトでも
「いるかの解答案」として楽しませていただきました♪
まさに「この作品でしかできない企画」です。