作者 | 渡辺伊織 | ![]() |
||
---|---|---|---|---|
作者HP | THEE SENTIMENTAL UNION | |||
掲載誌 | まんがタイム(芳文社) | |||
単行本数 | 2巻(連載終了) | |||
Wikipedia | ||||
チャート | ![]() |
|||
内容 |
デビュー作が2巻で打ち切られてしまった新人「都ゆとり」と心優しき内弁慶なベストセラー作家の「里美嵐」。 2人のライトノベル作家は先輩後輩で、あまり似ていない。 ネガティブな都と頼られる先輩でいようとする里美。 先輩と後輩であり、都が里美を頼っている・・・ように見えて、実際は「お互いがお互いを必要としている」2人。 「仕事としてのライトノベル作家」を描いており、それと真剣に向かい合う新人と売れっ子を描いている。 異なる立場の2人の視点からその仕事を描くとともに、2人の関係性がなんとも心地よい作品。 単行本が2か月連続で2巻まで出たが、最終となる3巻は残念ながら出なかった。 |
|||
感想 |
コンビを描かせたらピカイチ! その関係性や人間性が暖かかったり心地よかったり面白かったり♪ 本作でもその魅力がフル回転! 自称マイナス思考のプロな新人とその新人を引っ張りつつ実はすごく寂しがり屋?なベストセラー作家。 この関係性がもう、最高♪ 頼られているのに実は頼っていて。一人で立ち上がれない時は側にいて。デコボコに見えるけど実は似た者同士で。 そして何よりもお互いを信頼して必要としている。 やはり先生は「キャラの関係性」を描かせたら4コマ界筆頭なんじゃないかと。 そして、それがこの作品の最大の魅力です。 作家として思い悩んだり躓いたり行き詰ったり。 そんなゆとりに先輩らしく力になろうとするも、実際は自分も彼女から力ややる気をもらっている里美さん。 そんな素敵な関係性を描いたエピソードが中心です。 視点としてはタイトルにもなっているゆとりがほとんどで、彼女の心境や悩み、ゆとりの視点から見た里美さんが多く描かれます。 「漫画というのは『人を描く』ものだ」なんて言いますが、最高に人間臭くて人と人との繋がりというものをバンバンに感じさせてくれる2人。 プロットが通った喜びも、打ち切りが決まった悲しみも、追いつこうとするやる気も。 ライトノベル作家を仕事にするということを通じて経験することや感じることを1人ではなく誰かと共有する。 そんな魅力がギュギュっと詰まった作品です。 個人的にニアさん(里美さんのイラスト担当)の里美さんイジリが好きだったりします。 というか、「イジられる里美さん」が好きなのかも。 1巻P18右の「打たれ弱い里美さん」とかも大好きですし。 一見強気で後輩を引っ張っていくタイプに見せかけて実は弱点だらけで寂しがり。 最高です♪ |
|||
雑記 |
実は本作のメイン2人にはモデルがおり、公言されています。 駆け出しのライトノベル作家都ゆとりのモデルは森田季節先生。 都を支える心優しき内弁慶、里美嵐のモデルになったのは赤松中学先生とのことです。 キャラクターにモデルがいるのは4コマ作品としては珍しいかもしれませんね。 さらに、1巻カバー裏の作中に登場する小説のあらすじが書いてあるのですが、これはなんと森田季節先生によるもの。つまり、プロの手によるなんとも贅沢なオマケ。 当初は渡辺伊織先生が書かれる予定だったのですが、プロの意見を伺いに森田季節先生に見てもらったところそのまま書いて下されことになったそうです。 ゆとりだけではなく、里美さんの作品のあらすじも書かれたそうです。 うひゃぁ・・・オマケの域を超えている。 ちなみに、「ギンダラとキンメダイ」では杉野透太の名前はサクラメリーメンの小西透太さんから頂いているそうです(ご本人了承済み)。 ・モデルに関するツイート 森田季節先生のツイート 森田季節先生のツイート 森田季節先生のツイート 森田季節先生のツイート 渡辺伊織先生のツイート 渡辺伊織先生のツイート 渡辺伊織先生のツイート 赤松中学先生のツイート 渡辺伊織先生のツイート 渡辺伊織先生のツイート 森田季節先生のツイート 渡辺伊織先生のツイート ・カバー裏に関するツイート 渡辺伊織先生のツイート 渡辺伊織先生のツイート 渡辺伊織先生のツイート 森田季節先生のツイート |
|||
単行本 | 発売日 |
・1巻:2015年2月6日 ・2巻:2015年3月7日 |
試し読み | 特設サイト |
関連項目 | ●ジャンル |
・少人数 ・お仕事モノ |
●チャート |
|
●データ |
・単行本未収録 ・スリーサイズ ・資格(普通自動車運転免許) ・小冊子(単行本) |
●作品研究 |
|
|
●作者別 | ・作者別作品一覧 | ●各巻感想 |