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世界の終わりに柴犬と

作者 石原 雄 世界の終わりに柴犬と
掲載サイト
(作者Twitterアカウント)
石原 雄
コミックウォーカー/ニコニコ静画でも掲載
(Twitterと同一の内容)
単行本数 4巻(連載中)
Wikipedia -
チャート
内容 人類が絶滅してしまった世界を舞台に、唯一の生き残りの人間であるご主人と柴犬のハルさんが旅をするお話。
旅といっても目的などはなく、当てもなく彷徨っており、その先々で出会う動物や不思議な生き物たちとの掛け合いを描いている。
ご主人はハルさんをはじめとする登場する動物たちとも会話ができる世界観になっており、宇宙人や河童などの不思議生物も登場する。

画風としてはリアル系で、特に動物に関してはデフォルメされていない純粋な「動物!」であり、それが世界観と非常にマッチしている。
ネタは1本ずつ独立したものと数本でひと纏まりになっているものが混ざっており、1本ごとにしっかりとオチをつける正統派。

作者のTwitterアカウント上で連載されており、それがコミックスに纏まっている。
それもあって全編フルカラーで収録されていることも特徴。
また、巻末には特別描き下ろしも収録。
感想 可愛さと面白さが見事にコラボレートした作品です。
その可愛さも昨今の萌えだとかゆるキャラだとかとは全く無縁です。
純粋に動物の可愛さを素材のまま召し上がれ!です。
もうね、柴犬ってやっぱりアホ可愛い!なんです。
ハルさん、めっさ理知的にもかかわらずアホ可愛いってそりゃ反則ですよ!

そして、単純に2人(1人と1匹)の掛け合いが面白いのです。ほぼ漫才。
何よりもいいのはご主人とハルさんの信頼関係が垣間見えること。
つまり、ご主人が頻繁にハルさんをイジりますが、それが「愛情のあるイジり」なんです。
ハルさんもハルさんで流石は犬!というくらいの絶対的な忠誠心。
だからこそシュール系であるにもかかわらず読んでいてほのぼのするのでしょう。

笑いのタイプとしては上記のように2人の掛け合いによる漫才っぽい会話(本人も「コント」と称することあり)。
傾向としては世界観もあるためシュール寄りです。
知的なネタ振りからの4コマ目での大ボケ。「緊張の緩和」の完成形です。
加えて1話に登場するキャラクターが少ないです。
レギュラーなのはご主人とハルさんだけであり、それぞれの話でゲストとして他の犬や不思議生物が登場するのみです。
そのため非常に読みやすいことが特徴。
これはおそらくWebで1本ずつ公開されているため複雑な話にすると読みずらいためだと思われます。
結果として、どこから読んでもわかりやすく面白い作品になっていますので、今アカウントをフォローしてそこから読み始めてもすんなり楽しむことができるということです。
単行本 発売日 ・1巻:2018年11月21日
・2巻:2019年11月22日
・3巻:2020年12月23日
・4巻:2022年10月21日
試し読み
(連載アカウント)
石原 雄
関連項目 ●ジャンル 少人数
動物モノ
●チャート 癒し
●データ ●作品研究
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●作者別
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●各巻感想
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しばいぬ子さん
同じく柴犬をテーマにした作品。
とはいえこちらは擬人化された女子高生(とはいえ9割柴犬ではあるが)。
犬の習性を濃く映した「犬っぽい女子高生」の日常を描くシュールなコメディ。

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