作者 | もぐら | ![]() |
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掲載サイト (作者HP) |
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単行本数 | 6巻(Web連載中) | |||
Wikipedia | うちのトコでは | |||
特設サイト | うちのトコでは 特設サイト(飛鳥新社) | |||
チャート | ![]() |
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内容 | 47都道府県を擬人化した県民性4コマ。 各土地の住民のステレオタイプではなく、土地そのものを擬人化しているところが特徴(ステレオタイプを強調したネタも多数ある)。 このため、各土地にまつわるエピソードや、土地同士の関係性、住民の傾向といった多岐にわたるネタが見どころ。 時には、住民ですら知らなかったようなネタも飛び出す。 HPの閲覧者からの投稿がネタに生かされることもあり、ネットを媒体としているならではのネタ作りでもある。 無論、県によって使いやすさというものあるため、登場回数に差は出てしまうものの、書籍化の際にある程度平均化は図られている。 自身の県がどのようなキャラクターになっているのか、どういうネタがあるのか、他府県との関わりなどはもちろん、他府県の面白い風習や県民性を楽しみながら学ぶことができる。 自身の地元を各地域の立場から知ることのできるステキ作品。 Web連載だが、その人気から厳選&大幅に加筆されて書籍化。 無論、Webでの連載は無料で閲覧が可能。 Web連載でのタイトルが「四国四兄弟」。書籍化した際のタイトルが「うちのトコでは」。 |
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感想 | 兎に角、お見事!の一言です。 私は大阪生まれの大阪育ち。物心つく前に1年ほど神戸に、大人になってから岐阜に9カ月ほどいました。 そんなわけで、大阪以外の事はほとんど知りませんが、 少なくとも、大阪に関しては見事にその特徴を捉えられている、と断言できます。 いや〜・・・正味な話、直球で褒められるのは弱いですね。 「自分、おもろいなぁ」とか「変な顔やなぁ」言われたらリアクションは返せるんですが、 「自分、可愛い(綺麗・かっこいい・etc...)なぁ」と言われたら(特に容姿に関しては)てんやわんやになります。 最終的に、家に帰って鏡を見ながらにやけます(やすよともこも漫才の中で言っていましたね)。 お互いにアホアホ言い合う関係が普通なので、 褒められ慣れていないんですね。 そのくせ撃たれ弱いという何かと面倒臭い子です、はい。 おまけに、自分の事なら「アホ」とか「あかん子」と言われた方が楽なのに、 “大阪”の事を少しでも悪く言われると憤慨しちゃうんですね。 でも自分では「大阪ほどワースト1が多い地域は無いんや!」とダメなところ自慢は必ずします。 他府県に関しても、へぇ、こんな歴史が・・・こんな県民性が・・・こんな面白風習が・・・ と勉強させて頂いてます! 面白くてためになる、私の大好きなジャンルです。 ん〜・・・やっぱ他の都道府県と比べてもかなり特異な地域なんですね。ノリというかテンションというか。 ちなみに、私は大阪生まれの大阪育ちですが、どういうわけかあちこちの方言が微妙に混ざっています(ネット上では極力標準語にしていますが)。 や、単に方言ってこじゃんとかわいいから好きなだけなんですけどね。 ちなみにうちの周囲の若い大阪人は、関東に対する敵対心はほとんどないですね。 阪神ファンの東京人と巨人ファンの大阪人と中日ファンの京都人が一緒に甲子園に行っていました(どういう組み合わせだ)。 もちろん、私も“みんな違ってみんないい”のタイプです。 アメリカでは州が違えば国が違う・・・なんて言いますが、 日本も負けず劣らず、ホントに同じ国か?っていうくらい県民性って出るもんなんですね。 P.S. 京都と大阪の関係、めっさ好きです。実際こういう関係やしなぁ・・・ |
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雑記 | 最近は地方色を生かした芸人さんが増えましたね。 佐賀県を一躍有名にした「はなわ」兄さんをはじめとして(この人は47都道府県の歌(通常のネタ用とIQサプリ用の2種類ずつ)も有名ですが)。 栃木県ネタを武器にする「U字工事」さん。 茨城県ネタの「赤いプルトニウム」姐さん。 山形方言ネタの「ロケット団」さん。 名は体を表す「博多花丸大吉」さん。 「タカアンドトシ」さんも北海道色を強く出していた時期がありましたね。 「オジンオズボーン」さんも京都と千葉という出身地を生かしたネタが幾つかありますね。 愛媛県と言えば何と言っても「友近」姐さん。「めっちゃ漫才」という番組でもめっちゃ一人で愛媛の事を語っていましたね。 やはり県民性、というのはネタにしやすいんしょうかねぇ。 ま、元祖はやはり「志村けん」師匠の東村山、ですよね。 |
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さらに雑記 | 本作とは別に、実際にもぐら先生が関西に旅行に来はった実録漫画「見とこ、行っとこ、トコトコ関西」という作品があります。 こちらは4コマではないので、単独での扱いはせずに、ここで紹介させて頂きます。 “関西”ということですが、その中でも特に濃い(ネタになりやすい)“大阪”“神戸”“京都”の三都物語を回られています(昨日、今日、明〜日〜♪) ・・・この3つの街を超える濃さを誇る地域は多分日本全国探しても無いでしょうね。 実際にその土地の人に案内してもらい、「その街らしさ」や「そこに住むからこそ紹介出来るもの」が満載でした。 当然ですが、大阪で紹介されている場所・・・あたすの庭みたいなところも結構あります。 と言いますか・・・うちのすぐ側まで来てはったんやね・・・(ホント、自宅から10mもないところまで) 普段、自分の目やTVでよく見ている当たり前の風景。それが本の中に登場するというのは、ちょっとむずがゆいような嬉しいような有難いような。 なんにせよ、「流石は大阪人の案内!観て欲しいところをしっかりカバーしている!」という感じでした。 ベタな観光地ではなく、「大阪らしさ」がギュッと詰まったところを案内されています。 そう、“大阪”とは土地や建物の事ではなく、「そこに住む大阪人」の事ですからね♪ そして、我らが聖地、京橋花月も♪ 多分、NGK(なんばグラウンド花月)が「コテコテの大阪笑い」で、京橋は「観客との一体感をより強調」という感じでしょうか。 そういう意味では「大阪らしさの極み」でしょう。他地方の劇場で「客いじり」や、「観客からのリアクションありきのネタ」はまず見られないでしょうし。 作品としては「笑い」は控えめ。3つの街の特徴や魅力を分かりやすく伝えることがメインです。 確かに、長年住んでいる自分の街の事はよく知っていますが(歴史までは自信無いですが。大阪検定で自分の無知を実感。)、お隣さんの事ってそれほど知らんかったんやなぁ・・・と感じます。 「行く」ことはあっても、「住まなきゃ分からない」ってことが沢山ありますからね。 「関西ってどんなとこ?どんな人たちがいてるの?」と思った時、手にするといい感じなんじゃないでしょうか。 少なくとも私は、大切な隣人の事をよく知ることが出来ました♪ |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2010年1月23日 ・2巻:2011年2月25日 ・3巻:2013年2月20日 ・4巻:2014年12月18日 ・5巻:2017年6月6日 ・6巻:2019年6月21日 |
試し読み (連載サイト) |
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