『少年と犬』鑑賞記録#鑑賞記録 続きを読む『未来惑星ザルドス』の雰囲気(『ターボキッド』にも似た、1970〜2000年代までの終末)で、荒んでいる世界と独特のテンポの中でも「主人公二人がニコイチ!」というテーマがぶれずにきっちり終わってすごかったです。あとある程度は説明するけれど基本的に細かい説明はないのに、説明の仕方がうまくて段々分かる部分と、まったく分からないけれど物語的に問題ない部分でふんわりと作品の雰囲気がつかめるので少しずつ作品に没入していく感覚が楽しかったです。女だ!女だ!となる物騒な世界観と、犬はこんなこと言わないだろ!愛犬家に怒られるぞ...となる犬のセリフでスタートするのが最高でした。犬が最後までかわいいですが、途中で主人公が犬を殺すシーンがあり複雑です。(人が犬を連れているシーンも女を見つけるためなのも)地下世界の斜め上の正気そうに見えて外界との接触がないためかどんどん狂っていっても狂っているのかさえ分からない怖さがあり、明るそうな地下世界とは裏腹に怖くてすごかったです。主人公が精子提供される場所で婚姻するのは倫理観がヤバすぎて笑いました。(主人公が拘束されて精子を取られるところで、えっ薄い本で見たことある!という最悪のベネッセをしてしまった。)ヒロイン?は、判断力と手のひら返しの速さがヤバすぎて笑いました。こんなに手のひらくるくるしてるキャラクターは、ギャグ映画以外では初めてみたかもしれないです。地下世界の農場行き(?)は実質の処刑なのが怖すぎて...あと強すぎロボットが手で首をへし折ってくるのが怖すぎて笑いました。いや、地下世界は高性能ロボットが作れるほどの技術があるのでもう少し倫理的な殺し方をしてくれると思って...最後に俺の相棒はお前だけさ...になるのはすごくよかった(ぽっと出のヒロインに長年の相棒の犬が負けなくてよかった。)のですが、ヒロインを殺して食べているという助かり方でへたなホラー映画顔負けの選択かつ、世界が終末を迎えて倫理や法がなくなったこの作品の世界観で取る行動としては当然で展開がうますぎてすごく好きです。(作品全体の説明は控えめに、作品の世界観は物語の展開や主人公たちの行動で見せる姿勢が徹底していて見ていてずっと飽きない没入感がありました。)丘の奥があるといいなあと最後に思いました。畳む 鑑賞記録 2023/06/10(Sat) 00:29:41
#鑑賞記録
『未来惑星ザルドス』の雰囲気(『ターボキッド』にも似た、1970〜2000年代までの終末)で、荒んでいる世界と独特のテンポの中でも「主人公二人がニコイチ!」というテーマがぶれずにきっちり終わってすごかったです。
あとある程度は説明するけれど基本的に細かい説明はないのに、説明の仕方がうまくて段々分かる部分と、まったく分からないけれど物語的に問題ない部分でふんわりと作品の雰囲気がつかめるので少しずつ作品に没入していく感覚が楽しかったです。
女だ!女だ!となる物騒な世界観と、犬はこんなこと言わないだろ!愛犬家に怒られるぞ...となる犬のセリフでスタートするのが最高でした。
犬が最後までかわいいですが、途中で主人公が犬を殺すシーンがあり複雑です。(人が犬を連れているシーンも女を見つけるためなのも)
地下世界の斜め上の正気そうに見えて外界との接触がないためかどんどん狂っていっても狂っているのかさえ分からない怖さがあり、明るそうな地下世界とは裏腹に怖くてすごかったです。
主人公が精子提供される場所で婚姻するのは倫理観がヤバすぎて笑いました。(主人公が拘束されて精子を取られるところで、えっ薄い本で見たことある!という最悪のベネッセをしてしまった。)
ヒロイン?は、判断力と手のひら返しの速さがヤバすぎて笑いました。こんなに手のひらくるくるしてるキャラクターは、ギャグ映画以外では初めてみたかもしれないです。
地下世界の農場行き(?)は実質の処刑なのが怖すぎて...
あと強すぎロボットが手で首をへし折ってくるのが怖すぎて笑いました。いや、地下世界は高性能ロボットが作れるほどの技術があるのでもう少し倫理的な殺し方をしてくれると思って...
最後に俺の相棒はお前だけさ...になるのはすごくよかった(ぽっと出のヒロインに長年の相棒の犬が負けなくてよかった。)のですが、ヒロインを殺して食べているという助かり方でへたなホラー映画顔負けの選択かつ、世界が終末を迎えて倫理や法がなくなったこの作品の世界観で取る行動としては当然で展開がうますぎてすごく好きです。
(作品全体の説明は控えめに、作品の世界観は物語の展開や主人公たちの行動で見せる姿勢が徹底していて見ていてずっと飽きない没入感がありました。)
丘の奥があるといいなあと最後に思いました。
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