酸素計画

日記など雑多な文章

日記未満のことを書きます。

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の二次創作小説で、某匿名掲示板風のSSを書きました。
ネタでホグワーツとのクロスオーバーです。
全年齢向けですが、何でも許せる人向けです。
※分霊箱の設定を無視してます。
#jw4









ジョン「俺とケインがホグワーツ魔法学校に行くことになったんだが」



ジョン「俺とケインがホグワーツ魔法学校に行くことになったんだが」

コウジ「は? ホグワーツ魔法学校?」

ケイン「知らないのか? 何か……杖とかで魔法を使う学校があるんだ」

コウジ「ついに殺しのために魔法を学ぶのか? 薬物でもやってないか?」

ジョン「俺たちを疑うのか? 何でもホグワーツ魔法学校で闇の魔法での事故や事件があったから、物騒で野蛮な魔法の使えない人間の防犯や護身術の教師になれと」

コウジ「まあ俺は構わないが、コンチネンタルはなんて言ってるんだ」

ケイン「金がホグワーツ魔法学校からもらえるし、魔法を殺しに使えないかコンチネンタルが研究したいらしくて即座に行けって命令が出た」

ジョン「コンチネンタルからも出張手当が出る」

コウジ「(契約書とか小切手とかにホグワーツ魔法学校って書かれるのか……?)ならいいが。気をつけろよ」

ジョン「ああ。言ってくる。飛べる箒があったら持って帰ってきてやる」

ケイン「俺は賢者の石とかほしい。仕事をがんばったらくれるだろ。長生きしたいからな」

コウジ「土産はいいから早く行ってこい。あとケインはもし賢者の石を見つけても、勝手に使うなよ。ジョンか俺に相談しろ」


――ホグワーツ魔法学校――
ジョン「ここが魔法学校か」

ケイン「デカイ、あと冬は寒そうだな」

ダンブルドア「よくおいでになられた。早速だが、こちらに来てほしい」

ジョン「この……帽子はなんだ?」

ケイン「汚いな」

ダンブルドア「これは組分け帽子じゃ。生徒たちはこれを被って組を分ける。先生方にも被ってもらってどの組の生徒と気が合いやすいか知ったほうが授業がやりやすいかと」

ジョン「なるほど。適性検査みたいなものか。これも仕事のうちだ被るか」

ケイン(転職活動してるやつみたいなこと言ってるな)

組分け帽子「帰れ! 帰れ! 帰れ!!! コンチネンタルに帰れ!!! 組分不可此人間何者?!?!?! 怖!!! 此強過人間超危険!!!」

ジョン「……ケイン」

ケイン「俺はどうかな」

組分け帽子「帰れ! 帰れ! 帰れ!!!
コンチネンタルに帰れ!!! 組分不可此人間何者!!! 此強過人間超危険!!!」

ダンブルドア「すまんのう。おふた方は組分け帽子が対応できない存在だったらしい。バグが出ておった」

ジョン・ケイン((バグで偽中国語出るのか))


――ホグワーツ魔法学校・授業①――
ジョン「人間による闇の……魔法? に対する防衛術の授業を行う」

生徒「へーどうやるんですか?」

ジョン「今から見本を見せる。魔法で用意してもらった人間の模型に、鉛筆で的確に首の血管を突く」

生徒「ぎゃー!! 血が! 人間の模型がグロい!」

ケイン「おい。殺しが初めての生徒には刺激が強いだろ。ほらダンブルドア先生からもらった杖を使えよ」

ジョン「生徒諸君、驚かせてすまない。えー……杖を構えて……『エンピツノドモトシトツ』と唱えてから、先ほどのように首の血管を杖で攻撃する。致命傷を狙える。事前に用意したマネキンに各自試してくれ」

生徒「ジョン先生! できません! 本当にこんな魔法があるんですか?」

ジョン「ない。今作った。ただし、これを唱えて相手の喉元を攻撃する癖をつければ、唱えるだけで体が動くようになる」

ケイン「そうだな。あとは日々の基礎的なトレーニングで体力をつければ、先手を取れる」

生徒「魔法にしてほしいです……」

ジョン「敵が魔法を唱える前に攻撃するには体力が必要だからな。魔法を使うにしても素早く杖を構え、的確に敵に当て、正確な魔法を唱える。肉体を鍛えるのが重要だ」

生徒(それは……そうかも……)
生徒(魔法の意義とは……)


――ホグワーツ魔法学校・授業②――
ケイン「俺の授業は室内だと難しいから外での授業だ」

生徒「先生はどんな授業ですか」

ケイン「俺はな『シコミツエデカチコミ』と杖を構えて唱える魔法だ」

生徒「ジョン先生と一緒の魔法ですか?」

ケイン「そうだな。まず魔法を唱えたら、敵に杖で仕込んだ剣で斬りかかる」

生徒(やっぱり魔法じゃない)

ケイン「慣れてきたら魔法もいらない。的確に腱や血管を狙って動けなくするのがおすすめだ」

生徒(先生、とうとう魔法をいらないって言っちゃったよ)

ケイン「では実演だ。『シコミツエデカチコミ』!」

生徒「うわー! また血がグロい!」

ジョン「生徒諸君、よく見ておけ。的確に首の血管を切り裂いている」

生徒「お昼ごはん食べられなくなりそうです……」

ケイン「生徒が怖がってるだろ。えー、みんな血や暴力沙汰が苦手なら無理しないで逃げること。防犯ブザーを鳴らすか、大人を呼ぼう!」

生徒「「はい!!!(早くそっちを言ってくれ……)」」


――ホグワーツ魔法学校・業務終了後――
ジョン「飯もうまくて、割り与えられた寮の部屋もお前と同室なところ以外はいいが……」

ケイン「暴力沙汰が苦手な生徒が多くて授業は難しいな。あと一言余計だ」

ジョン「もう少し親しみやすい護身術か筋トレの授業にするか」

ケイン「それか防犯意識を高める授業とか。まず犯罪や暴力沙汰に巻き込まれないようにすればいい」

ジョン「運転免許証を取るときに見せられる講習ビデオや、警察が作る防犯ビデオでも流すか」

ケイン「それは護身術というより防犯講習だろ。楽だからいいが」

ジョン「……コンチネンタルで免許取るときに講習に流すビデオ、あったよな」

ケイン「あれはだめだろ。交通事故に見せかけて人を殺すためのビデオだろ」

ジョン「そうだったな……」

ケイン「コンチネンタルでも一応コンチネンタルの護身術のビデオあっただろ。それは?」

ジョン「あれは『襲いかかってきた人間は殺してよし! コンチネンタルが死体処分します!』って内容で、結局殺しの講習になるからだめだ」

(二人のいる部屋の扉が叩かれる音)コンコン

ジョン「誰か来たな。出るか」

???「お疲れさまです。初授業大変だったでしょう」

ケイン「ああ、まあな。で、あんたは?」

???「この学校の教職員です。少しお話したいことがありまして」

ジョン「なんだ?」

???「この世界には懸賞金のかかった犯罪者である魔法使いがいまして……もし先生方が強ければ捕まえてお金稼ぎもできます。気分転換にいかがでしょう」

ケイン「金には困ってないが……暇つぶしにいいかもな。ついでに生徒たちに尊敬されるかもしれない」

ジョン「たしかに。これ以上生徒に引かれるのは嫌だからな」

???「ならばその魔法使いを呼ぶ方法をお教えいたしましょう。この紙に書かれた名前を呼べば来ます」

ジョン・ケイン(ヴォルデモート?)

???「それでは失礼いたします」

ガチャ、バタン

???「これで人間界の邪魔者が消せる。人間界の余計な知識などを持ち込まれてあの方の危機につながることは避けねば……」

ジョン「明け方にこの名前を外で呼んでやるか」

ケイン「そうだな。部屋を汚すと怒られるからな」

ジョン「森があったからあの中がおあつらえ向きだ」

ケイン「よし。じゃあ仮眠を取っておくか」

――明け方
ジョン「よし、呼ぶぞ」

ケイン「武器は持ったか?」

ジョン「銃がある」

ケイン「俺も剣と銃がある。十分だな」

ジョン・ケイン「ヴォルデモート」

ケイン「ん……? ざわざわするな。来たか?」

ジョン「おい! あそこに不審者がいるぞ」

木陰の人影「俺様を呼んだのは貴様らか?」

ケイン「おい。不審者。来るな」

木陰の人影「ここで呼ぶとは子どもも巻き込んで攻撃してもいいのか? だがまずはここまで呼んだ代償として貴様らには苦しんでのたうち回ってもらおう……クルー……」

ガンガン

ヒュッ、ザク――

ドサ……

ジョン「不審者はお呼びじゃない」

ケイン「あっけないな。雑魚かよ。弾も避けねえし、簡単に斬られてつまんねえ相手だ。杖を構えるのが遅すぎるぜ」

ジョン「それにしても子どもを巻き込むつもりだったのか? 警察……? この世界の警察を呼ばないとな」

(死体を引きずりながらホグワーツ魔法学校に向かう)ずるずる……

――ホグワーツ魔法学校
ジョン「ダンブルドア先生」

ダンブルドア「おお、おはよう……はっ? なんじゃその死体は!」

ケイン「不審者がいたから殺した」

ケイン「何もしてない俺たちに攻撃してきたから正当防衛だ」

ダンブルドア「教職員、全員集合ー!!! 生徒たちは寮から出させるな!」

ジョン・ケイン「「……俺たち何かやりました?」」

ダンブルドア「この死体は危険な闇の魔法使い、ヴォルデモートじゃ……人間の武器で殺されるとは思いもよらなんだ」

ケイン(ジョン、闇の魔法使いなら悪っぽいから殺していいのか?)

ジョン(マフィアのお偉方を殺ったらまずいだろ)

ケイン(あー……まずい、まずいな。復讐とかが厄介すぎる)

ジョン(厄介だろ。ただ全員殺せばいいだけだがな)

ケイン(お前が言うと物騒なんだよ)

ダンブルドア「大変じゃ! ヴォルデモートを殺されたと知った闇の魔法使いの仲間が来たわい」

ジョン「すみません、殺してきます」

ケイン「俺も殺ってきます」

ダンブルドア「ヴォルデモートを倒せた君たちに託そう……だがあやつらは手練じゃ。くれぐれも気をつけるよう」

ジョン「問題ない。相手が杖を構えるより先に俺が銃で殺す方が早い」

ケイン「杖を構えられても腕を切り落とせばいいだけだ」

ジョン・ケイン「「殺ってくるか」」

ダンブルドア(とんでもないやつらが来ちゃったな〜……まあいいか。この際、闇の魔法使いたちを一掃してくれるかもしれんしのお)

ダンダン、ガガガ
キンキン――ザク、ザク
ギャアー! ヒイーー!!
ウデガーーッ! タスケテ……

シーン……

ダンブルドア「阿鼻叫喚の地獄と化しておる……」


――その後――
ジョン「すごい額の金をもらったな」

ケイン「殺し屋を引退したくなる金額だな」

コウジ「二人ともおかえり。魔法学校はどうだった?」

ジョン「銃の方が魔法を唱えるより早い」

ケイン「魔法より俺のフィジカルの方が有利だ」

コウジ「ロマンがなくなることを言うな」

ジョン「魔法学校でも体育の授業を入れるらしい」

ケイン「あと防犯の授業も入れるらしい」

コウジ(……魔法学校のロマンを壊しまくってきたなこいつら)
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