酸素計画

日記など雑多な文章

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『インファナル・アフェア』シリーズの感想です。
#鑑賞記録


『インファナル・アフェア』シリーズをまた劇場で見ました。
人に『インファナル・アフェア』シリーズを劇場で見るんですよ〜と話したとき、「またですか?」と聞かれたことがありますがまたです。

何かこいつよく見てんなと自分でも思うので、備忘録代わりに書きます。
私は『ドラゴン×マッハ!』から香港映画にはまったので、2018年から今まで定期的に『インファナル・アフェア』シリーズを劇場で鑑賞しています。
なぜなら、定期的に『インファナル・アフェア』の上映を劇場でしているので……(他のテーマが似ている作品の上映に合わせて再上映だったり、オールナイトでやっていました。)
そのため、20周年記念のリマスターと言われてもあまりぴんときておらず、「私にとってはインファナル・アフェアシリーズは最近知った作品だけれど、20年前に見た方には懐かしいんだろうな……」とぼんやり思っています。感覚が完全にバグっている……

4Kリマスターを初めて見て感じたのは、3のヨンさんのセリフあたりにノイズがやっぱりかかっていてリマスター前のノイズよりは多少はましだけど完全に除去はできなかったんだ……と思いました。
それでも、リマスターをして音声もきれいに調整できないこともあるようなので映像がしっかりきれいになっていてとても見やすかったです!
劇場で見る『インファナル・アフェア』シリーズはやっぱり最高!
しかし、みんな亡くなっていく……本当にいや……無茶をしないで全員に生きていてほしい……と1、2、を見たあと最後に3を見ていて思いました。
全体を通して脚本、物語の意外性、各作品ごとに独立させてもとてつもなく面白い、演出の細かさ、複雑な人間関係からなる重々しい善悪への問いかけ、すべてがとにかく名作!しか言いようがないです。


【気がついたことメモ】
・1だけ見ると、ラウが善人として生きていくよ!エンドにもできそうですが、ここでマリーがラウの真実を知ってしまったため「すべてが平和に終わるとは限らない」と言わんばかりに続編で過去の因縁、善悪の難しさと自我の混在が絡み合う複雑なストーリーを展開できるのがすごすぎるなと改めて思いました。

・2のハウさんが最後の最後にヤンの真実に気がついてしまうところは、本当に救いがなくて「い、いやだー!!!」と思いました。

・何回2を見てもロ・ガイさんが亡くなるのが信じられねえよ……の気持ちになります。

・私は2のロ・ガイさんとハウさんがめちゃくちゃ好きで、本当に……かっこいい……!!ロ・ガイさんは寡黙でかっこいいし、ハウさんは底知れない黒社会のボスとしての才覚をさらりと見せるところがかっこいいです。

・3で出てくるロ・ガイさんのお墓、見たくないですね……というか、こんなにたくさんの人々が亡くなったんだ……といつも思います。

・3を見ていると、本当にどこからどこまでが現実でどこからどこまでが自分の幻覚が見せるものなのかが分からず怖くなります。(ただ私は『スカイ・クロラ』シリーズが好きなので、3の雰囲気がとても好きです。あと『去年マリエンバートで』とかみたいに、現実と非現実が容易に区別できずに夢の中をさまようような表現が好きなので、見ているだけで楽しいです。細かな表現は分からないところもありますが……)

・3の最後で、ラウが殺したマリーがラウを撃つ描写は「ラウの幻覚であり、自分はマリーに殺された。今の自分はヤウだ」と思い込んでいる表現なのかなと思いました。

・ヤンが最後にウィンクするのは、本当に粋な表現で好きです。

・どのシリーズもエンドクレジットで流れる曲がかっこよくて最高です。
特に1はアンディ・ラウさんとトニー・レオンさんが歌っているため、「これ公式CP?」といつも思います。


【二次創作的妄想とか】
この前、ウェブ拍手でもらったメッセージから過去に「平和世界線でルームシェアとかで一緒に暮らす友人同士のラウとヤン」を数年前に考えていたことを思い出しました。
(私はラウヤンなどCPではなく、ラウ+ヤウのコンビで見ています。)

サムとマリーは夫妻で、過去に黒社会で大金を稼いだが足を洗って稼いだお金を元に起業して成功。
その資金をもとにして孤児院などを営んだり、支援していて、ラウがそこで育つもサムたちの過去を知って「自分は黒社会の金で育ったのか? そんな金で俺はのうのうと生活していいのか?」と悩む優等生を妄想しています。

ヤンは父が黒社会から足を洗ってを隠居したことで、無事に警察学校を首席で卒業していてほしいです。
ウォンさんやハウさんたちにかわいがられつつ、自分の努力で実績を積んでいく好青年のイメージです。

若いのに実力でどんどん手柄を上げるラウが「あいつ、黒社会の金がもとで運営されてる施設育ちのくせに恥ずかしくないのか」「実は内通者なんじゃないのか?」と陰口を叩かれているのを、ヤンが密かに気がついて休憩が一緒に取れそうなときは外でお昼を食べたり、夜に飲みに行ったり、帰りが遅くなったときは家が近い方に泊まっているうちに「家賃も安くなるし、一緒にルームシェアしないか?」としていてほしいです。

ヤンは警察では地道な捜査や被害者や加害者に親身になって調書を取るので、周りの人たちの信頼があり、着実に出世するうえにだいたいの人に好かれているイメージがあります。
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