『キラー・ナマケモノ』の感想です。作品の内容に触れています。#鑑賞記録 続きを読むタイトルに『キラー』とつくホラー映画はだいたい名作(ぶっ飛んだ方向に)という自分の中のジンクスがありますが、この作品も名作すぎて最高でした!!!本当に何を食ったらこんなすごいものを作れるんだ……?(インプットとアウトプットを繰り返して、試行錯誤して、客観的に面白い作品を分析した努力と、予算内で「爪痕残す作品を作るぜ!」という熱意を保ち続けた結果、生み出された素晴らしいホラー映画なのだろうなと思います。)以下は何も考えていない感想です。・序盤から「このナマケモノは人を殺すぜ……!」と導入が早くて最高です。まさかのナマケモノvsワニが見られるとはね……やっぱりホラー映画って最高!!!人生一度でいいからナマケモノvsワニは見たいですよね!!!・「むっ……!このナマケモノ、ミユビナマケモノ?!」と『大丈夫倶楽部』を読んでいたため思いました。・このナマケモノがやばいから薬を飲ませておくか……って気がついた人、すごいのでは?あとでこのナマケモノの強さが分かっていくに連れて、対処方法が分かった人の強さが分かって笑いました。(HUNTER×HUNTERで幻影旅団の強さが分かるにつれて、ウボォーギンと戦った陰獣の強さが分かっていくのと同じやつで笑いました。)・主人公たちとナマケモノが出会う導入がめちゃくちゃ芝居っぽいものの「アメリカとかならあるのか……?!」「導入が早くて分かりやすくて最高!」となりました。・各登場人物のSNSのフォロワー数がパラメータなのも人物紹介を兼ねていてお洒落で分かりやすくて面白いし、「この作品はSNSが関係あります!」としっかり示されていて映画の導入のレベルが高すぎてすごかったです。・ブリアナさんのつよつよというか、「おいおいこいつ死ぬわ(死なない)」みたいなホラー映画での悪役ポジションとして分かりやすいキャラクターの見せ方が最高でした。・ゼニーさんが私の好みすぎて本気で最高すぎです。・恋人のタイラーを振り返りざまにカウンターを決める主人公、そして駆けつける日本刀を持ったゼニーさんという、この映画が「ホラー映画だけど、暴力!コメディ!映画です!」と分かりやすく表しつつ面白すぎて最高です。やっぱり低予算B級ホラー映画と言えば日本刀ですよね!!!(『マッド・ハイジ』『キラーカブトガニ』を思い出しました。日本刀が急に説明なく出てくる低予算B級ホラー映画は最高!!!!)・あとここで恋人同士を最低限いちゃつかせることで、「よし!いちゃいちゃシーンOK!ではホラー映画で人をぶち殺してOK!」になるのが面白かったです。・ナマケモノのおかげでフォロワー伸びまくり、学生生活もイケイケになりまくり!な場面で「勝ちまくり!もてまくり!」みたいな札束風呂で美男美女を侍らす人の画像を思い出しました。・このナマケモノ、めちゃくちゃ俊敏に動くし、めちゃくちゃ頭がいい策略で人を殺して失踪に見せかけるし、本当に何なんだ……?(説明が一切ないので途中から「そういうものか〜面白いし全然いいや!!!」となる魅力があり、めちゃくちゃ楽しかったです。)・ブリアナさんも取り巻きはいるものの、そんなに悪どいことをして仲間にしているわけではないらしくて寮内の派閥とか友人関係がかなり主人公よりだったり、「ブリアナかあ……別の立候補者がいればなあ……そっちを支持したいかも……」みたいな雰囲気が分かりやすくあったので選挙とかもどちらか一強ではなくてはらはらするバランスが面白かったです。(本気で悪どいことをしていると、親の権力を使って友人の親の職場で影響をもたらすとか、いじめで自殺に追い込むとか、弱みを握る写真を撮っておくとかして脅迫するので……)・パソコンをするナマケモノに「インターネット・ナマケモノだ!!!」と爆笑しました。何なんだ、ネットサーフィンできるナマケモノ……(あと私はすぐに「インターネット・〇〇」とか言って爆笑するのですが、頭が小・中学生のままなので……)インターネットやめろ!!!(ナマケモノも私も)・主人公の友人で「元いた場所に帰そうよ!」と言っていた方が、まさかのナマケモノに殺されかけていてびっくりしました。このナマケモノ、まさか……故郷に帰されるより「ここにいて自分を連れてきた人間どもに復讐する」を選んだのか……?!!(しかし、このナマケモノなら自力で故郷に帰れそうなので「帰らさせると復讐できねえし、何こいつ動物愛護とかほざいてんの?人よりナマケモノの方が強いが……?復讐してから買えるか……!」くらい考えてそうです。)・病院で選挙に絡んだところの重要な場面を描きつつ、ナマケモノに車を運転させるための布石にするの本当に展開がうますぎて最高です。ドライブ・ナマケモノが見られるとは……いろいろ映画を見ていてよかったと思います。あとここで警察に追跡されてしまい「あ……警察の方は死にますね……」と思ったら死ななくて安心しました。・ナマケモノが自撮りしていて笑いました。セルフィー・ナマケモノまで見られるとはね……・ナマケモノが人を殺すところはしっかり怖くて最高です!CGではなくパペットっぽいのですが、動きもきれいですごかったです!・選挙後のパーティーもですが、寮への勧誘パーティーとかも、「うわ……陽キャ……怖……私は陰キャキモオタだから本気で無理!!!」と思いました。怖すぎる……・選挙パーティーでのシャワーゲームは初めて知ったのですが、怪我とかしそうで怖いな……という目線で見てしまいました。しかし、ここでのナマケモノの熱湯と感電のコンボが強くて笑いました。・このあとで「ゼニーは死なん」と武器フル装備で登場するゼニーさんが最高すぎて好きです。・ブリアナさんもがんばって戦おうとしたり、主人公を見捨ててしまうとき謝ったりしていたり、完全に悪役ではない臆病な人ポジションでヘイトがあまりたまらないのもすごかったです。・寮母さんであるメイさんが少ない情報で「このナマケモノが人をめちゃくちゃぶち殺しているな……」と判断するのも早すぎのうえ、容赦なくぼこぼこにしていて笑いました。最高!!!!・メイさんが主人公に洗いざらいいろいろ話すところで、主人公の返し(「60代なのに……」「まだ40代ですけど……」とか)がいちいち攻撃力が高すぎて精神へクリティカルヒットを叩き出すし、メイさんもメイさんで「こっそり片方の靴下を盗んで履いていました」という告白がやばすぎて墓場まで持っていてくれ〜!!!と爆笑しました。なんなんだよ、この場面の異常な面白さは……(異常なだけかもしれないですが……)・日本刀を白刃取りするナマケモノを見て、爆笑しました。ナマケモノがしていいのか?!面白すぎるのでもっとやってください!白刃取り・ナマケモノまで見られるとはね……・その後、負傷した友人が駆けつけてくれて助けてくれる胸熱展開が最高です!!!!しかし、銃で撃たれても死なないナマケモノとは……?・タイラー、本当にくだらねえ(タイトル回収しているのですが)ことを死人が出る中で言っていて笑いました。こんなにヒロインの恋人ポジションが変なポジションかつ見せ所がないのは初めてで爆笑しました。(男性がそもそも出ないのと、女性の友情重視なのでむしろこのバランスが最高なのですが、それにしてもタイラーの扱いがひどすぎる。)・まさかの日本刀を持つナマケモノに、日本刀・ナマケモノが見られる……?!?!!!!このホラー映画最高!!!!!!となりました。・最後のナマケモノと主人公の一騎打ちは、今までの承認欲求とかそういったものをまとめて「大切なのは目立つことじゃない!」と締めくくっていてすごかったです。・ナマケモノが武器を捨てて素手でのバトルを望むの……『エクスペンダブルズ ニューブラッド』の最後のオセロットかよ……!!!で爆笑しました。『キラー・ナマケモノ』と『エクスペンダブルズ ニューブラッド』で重なる部分があるの、本当にカオスで私も意味が分かりません。・最後のエンディングも自然にいる動物を保護しようという終わり方かつ、敵対していた寮生同士で仲良くなるという見事な終わり方で本当にすごかったです!!!!なんであんなにとんちき展開しておいて、ここまでめちゃくちゃまとまった映画にできるんだ?!?!!!素晴らしすぎる……私は主人公とブリアナで百合妄想をしかけたので、「こんなに尊い二人に対してこんなけしからんことを考えるとは、時代が時代なら切腹ものだ......」という気持ちになりました。・エンドクレジットも作中で使われたSNS上の画像を使ったり、映画に合わせた曲でマジ最高!!!!です。畳む 鑑賞記録 2024/05/02(Thu) 12:59:03
作品の内容に触れています。
#鑑賞記録
タイトルに『キラー』とつくホラー映画はだいたい名作(ぶっ飛んだ方向に)という自分の中のジンクスがありますが、この作品も名作すぎて最高でした!!!
本当に何を食ったらこんなすごいものを作れるんだ……?(インプットとアウトプットを繰り返して、試行錯誤して、客観的に面白い作品を分析した努力と、予算内で「爪痕残す作品を作るぜ!」という熱意を保ち続けた結果、生み出された素晴らしいホラー映画なのだろうなと思います。)
以下は何も考えていない感想です。
・序盤から「このナマケモノは人を殺すぜ……!」と導入が早くて最高です。
まさかのナマケモノvsワニが見られるとはね……やっぱりホラー映画って最高!!!人生一度でいいからナマケモノvsワニは見たいですよね!!!
・「むっ……!このナマケモノ、ミユビナマケモノ?!」と『大丈夫倶楽部』を読んでいたため思いました。
・このナマケモノがやばいから薬を飲ませておくか……って気がついた人、すごいのでは?
あとでこのナマケモノの強さが分かっていくに連れて、対処方法が分かった人の強さが分かって笑いました。
(HUNTER×HUNTERで幻影旅団の強さが分かるにつれて、ウボォーギンと戦った陰獣の強さが分かっていくのと同じやつで笑いました。)
・主人公たちとナマケモノが出会う導入がめちゃくちゃ芝居っぽいものの「アメリカとかならあるのか……?!」「導入が早くて分かりやすくて最高!」となりました。
・各登場人物のSNSのフォロワー数がパラメータなのも人物紹介を兼ねていてお洒落で分かりやすくて面白いし、「この作品はSNSが関係あります!」としっかり示されていて映画の導入のレベルが高すぎてすごかったです。
・ブリアナさんのつよつよというか、「おいおいこいつ死ぬわ(死なない)」みたいなホラー映画での悪役ポジションとして分かりやすいキャラクターの見せ方が最高でした。
・ゼニーさんが私の好みすぎて本気で最高すぎです。
・恋人のタイラーを振り返りざまにカウンターを決める主人公、そして駆けつける日本刀を持ったゼニーさんという、この映画が「ホラー映画だけど、暴力!コメディ!映画です!」と分かりやすく表しつつ面白すぎて最高です。
やっぱり低予算B級ホラー映画と言えば日本刀ですよね!!!(『マッド・ハイジ』『キラーカブトガニ』を思い出しました。日本刀が急に説明なく出てくる低予算B級ホラー映画は最高!!!!)
・あとここで恋人同士を最低限いちゃつかせることで、「よし!いちゃいちゃシーンOK!ではホラー映画で人をぶち殺してOK!」になるのが面白かったです。
・ナマケモノのおかげでフォロワー伸びまくり、学生生活もイケイケになりまくり!な場面で「勝ちまくり!もてまくり!」みたいな札束風呂で美男美女を侍らす人の画像を思い出しました。
・このナマケモノ、めちゃくちゃ俊敏に動くし、めちゃくちゃ頭がいい策略で人を殺して失踪に見せかけるし、本当に何なんだ……?
(説明が一切ないので途中から「そういうものか〜面白いし全然いいや!!!」となる魅力があり、めちゃくちゃ楽しかったです。)
・ブリアナさんも取り巻きはいるものの、そんなに悪どいことをして仲間にしているわけではないらしくて寮内の派閥とか友人関係がかなり主人公よりだったり、「ブリアナかあ……別の立候補者がいればなあ……そっちを支持したいかも……」みたいな雰囲気が分かりやすくあったので選挙とかもどちらか一強ではなくてはらはらするバランスが面白かったです。
(本気で悪どいことをしていると、親の権力を使って友人の親の職場で影響をもたらすとか、いじめで自殺に追い込むとか、弱みを握る写真を撮っておくとかして脅迫するので……)
・パソコンをするナマケモノに「インターネット・ナマケモノだ!!!」と爆笑しました。
何なんだ、ネットサーフィンできるナマケモノ……
(あと私はすぐに「インターネット・〇〇」とか言って爆笑するのですが、頭が小・中学生のままなので……)
インターネットやめろ!!!(ナマケモノも私も)
・主人公の友人で「元いた場所に帰そうよ!」と言っていた方が、まさかのナマケモノに殺されかけていてびっくりしました。
このナマケモノ、まさか……故郷に帰されるより「ここにいて自分を連れてきた人間どもに復讐する」を選んだのか……?!!
(しかし、このナマケモノなら自力で故郷に帰れそうなので「帰らさせると復讐できねえし、何こいつ動物愛護とかほざいてんの?人よりナマケモノの方が強いが……?復讐してから買えるか……!」くらい考えてそうです。)
・病院で選挙に絡んだところの重要な場面を描きつつ、ナマケモノに車を運転させるための布石にするの本当に展開がうますぎて最高です。
ドライブ・ナマケモノが見られるとは……
いろいろ映画を見ていてよかったと思います。
あとここで警察に追跡されてしまい「あ……警察の方は死にますね……」と思ったら死ななくて安心しました。
・ナマケモノが自撮りしていて笑いました。
セルフィー・ナマケモノまで見られるとはね……
・ナマケモノが人を殺すところはしっかり怖くて最高です!
CGではなくパペットっぽいのですが、動きもきれいですごかったです!
・選挙後のパーティーもですが、寮への勧誘パーティーとかも、「うわ……陽キャ……怖……私は陰キャキモオタだから本気で無理!!!」と思いました。
怖すぎる……
・選挙パーティーでのシャワーゲームは初めて知ったのですが、怪我とかしそうで怖いな……という目線で見てしまいました。
しかし、ここでのナマケモノの熱湯と感電のコンボが強くて笑いました。
・このあとで「ゼニーは死なん」と武器フル装備で登場するゼニーさんが最高すぎて好きです。
・ブリアナさんもがんばって戦おうとしたり、主人公を見捨ててしまうとき謝ったりしていたり、完全に悪役ではない臆病な人ポジションでヘイトがあまりたまらないのもすごかったです。
・寮母さんであるメイさんが少ない情報で「このナマケモノが人をめちゃくちゃぶち殺しているな……」と判断するのも早すぎのうえ、容赦なくぼこぼこにしていて笑いました。
最高!!!!
・メイさんが主人公に洗いざらいいろいろ話すところで、主人公の返し(「60代なのに……」「まだ40代ですけど……」とか)がいちいち攻撃力が高すぎて精神へクリティカルヒットを叩き出すし、メイさんもメイさんで「こっそり片方の靴下を盗んで履いていました」という告白がやばすぎて墓場まで持っていてくれ〜!!!と爆笑しました。
なんなんだよ、この場面の異常な面白さは……(異常なだけかもしれないですが……)
・日本刀を白刃取りするナマケモノを見て、爆笑しました。ナマケモノがしていいのか?!面白すぎるのでもっとやってください!
白刃取り・ナマケモノまで見られるとはね……
・その後、負傷した友人が駆けつけてくれて助けてくれる胸熱展開が最高です!!!!
しかし、銃で撃たれても死なないナマケモノとは……?
・タイラー、本当にくだらねえ(タイトル回収しているのですが)ことを死人が出る中で言っていて笑いました。
こんなにヒロインの恋人ポジションが変なポジションかつ見せ所がないのは初めてで爆笑しました。
(男性がそもそも出ないのと、女性の友情重視なのでむしろこのバランスが最高なのですが、それにしてもタイラーの扱いがひどすぎる。)
・まさかの日本刀を持つナマケモノに、日本刀・ナマケモノが見られる……?!?!!!!このホラー映画最高!!!!!!となりました。
・最後のナマケモノと主人公の一騎打ちは、今までの承認欲求とかそういったものをまとめて「大切なのは目立つことじゃない!」と締めくくっていてすごかったです。
・ナマケモノが武器を捨てて素手でのバトルを望むの……『エクスペンダブルズ ニューブラッド』の最後のオセロットかよ……!!!で爆笑しました。
『キラー・ナマケモノ』と『エクスペンダブルズ ニューブラッド』で重なる部分があるの、本当にカオスで私も意味が分かりません。
・最後のエンディングも自然にいる動物を保護しようという終わり方かつ、敵対していた寮生同士で仲良くなるという見事な終わり方で本当にすごかったです!!!!
なんであんなにとんちき展開しておいて、ここまでめちゃくちゃまとまった映画にできるんだ?!?!!!
素晴らしすぎる……
私は主人公とブリアナで百合妄想をしかけたので、「こんなに尊い二人に対してこんなけしからんことを考えるとは、時代が時代なら切腹ものだ......」という気持ちになりました。
・エンドクレジットも作中で使われたSNS上の画像を使ったり、映画に合わせた曲でマジ最高!!!!です。
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