酸素計画

日記など雑多な文章

日記未満のことを書きます。

2024/5/20に体験したこと。
#オカルト



眠っていたら、突然体がびくりとした目が覚めた。
寒さや暑さ、尿意などが不快で真夜中に起きる感覚ではなかった。
悪夢を見てしまって、飛び起きる。そんな感覚に近い。
何時に起きたのか、なぜ目が覚めたのかが分からず、まず窓を見た。
カーテンの隙間からぼんやりと薄明かりがさしている。
真夜中ではなさそうだ。明け方で、まだ車もほとんど走っていない時間帯のようだった。
静かだった。

夢で見ている視覚情報の認識と比べると、はるかに明確で「これはどうやら夢ではないな」とぼんやり考えてながら、妙に不気味な感覚がして居心地が悪い気分になっていた。
そのとき、耳元でアイマスクのコードが引かれて、ハンモックの縁にあたってとんとん、と聞こえてきた。
(アイマスクは電気式でコードで電源につないで温めるものが、電源から寝ている自分のもとにまで伸びていた状態)

ハンモックで寝始めたのが、去年の夏頃だ。もう一年近くもこの状態で眠っているが、こんな音を聞いたのは初めてで恐怖で動けなくなる。
誰かがいる? 不審者? 鍵は? 幽霊?
自分が無防備な状態で「本来ここにいるはずのない誰かが傍にいるかもしれない」と感じたことは過去に何度かあるが、やはり慣れるものではない。
しばらく、ハンモックに仰向けで寝そべってじっとしていた。窓のカーテンは夜に閉めたときと変わっていないようで、私の呼吸以外には何も聞こえない。
誰が、なんのために?
耐えかねた私はスマートフォンを取るついでに、アイマスクのコードを引っ張られてとんとん、と聞こえたあたりを見た。
部屋の家電が待機状態を示す小さなランプが薄闇に光っていた。
あとは床や家具しかない。
誰もいなかった。

スマートフォンを手探りで探してみたが、うまく見つからなかった。そのまま誰もいないことを確認したことで安心したせいか、眠ってしまった。

起きてからはいつも通りだった。
昼頃に、「他人の睡眠を邪魔しやがって……超常現象か、私の脳が作った悪夢か、幻覚かともかく、許さねえ……」とじわじわ怒りになっていった。

それにしても、済む場所によって見る幻覚(あるいは悪夢、または入眠時幻覚)は変わるものなのだなあ、と考えることでいったん解決した気になっておく。

今まで住んできた場所すべてで、確かな理由を説明できない超常現象らしきものに遭遇しているため、私の脳が異常な挙動をしてしまったと結論づけるのが最も可能性が高いからだ。

それに私には霊感だとかはまったくないから、解決や原因究明もできない。
だから、すべては私の脳が起こしたこと、としてしまうのが楽でもある。
いつか、自分の脳が起こした異常な挙動ではないかもしれないと思える体験をしてみたい、気もする。

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