『怪人の偽証 冨樫興信所事件簿』の感想です。#鑑賞記録 続きを読む・アクションがいい!!!!!最高!!!!やっぱり最高アクションは最高なので最高です!!!・それ以外は……ブロマンス(男性同士の友情)の描き方は『エクザイル/絆』を思わせる場面もあり個人的には好きです。煙草を吸う所と共闘するところは好きです。・怖い表現は好きだったり、アクションもすごかったり、人間関係も分かりやすかったりいいところはたくさんあるのに、個人的にはどれが主軸か分からないまま終わった感覚です。(細かな表現、感情の機微に気がつけない頭が空っぽ人間の感想です。)・めちゃくちゃ正直に書くと、男の友情、過去の事件と後悔、怪異による失踪事件、アクションの要素が浅く広くありすぎてどれが主軸・導線なのか分かりませんでした。私は頭が空っぽなので……次のどれかかな……みたいに思っていましたが……「現実の事件かと思いきや、オカルト要素が絡んでくるホラー寄り映画なのか?(『ジェーン・ドゥの解剖』みたいに何気なく調べていたものがオカルトだったみたいな展開)」「現実とオカルトが絡み合った謎解きものなのか?(『聖地X』『リング』『劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100』)」「人間も関わる事件+オカルトの事件を、友情と機転、過去の事件から分かったこと、アクションで解決するホラーアクションものかな?(『きさらぎ駅』『温泉シャーク』)」「オカルトとみせかけてアクションメインで解決するホラー風アクション映画かな?(『オカムロさん』『先生!口裂け女です!』)」「個人の力(人間)ではオカルトは解決しきれず、後味が悪いホラー映画かな?(『アントラム』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』)」「世間的な平和は続くけど、世の中は不気味・不条理なことばかりだよ的な後味が悪いホラー映画かな?(『リング』『セルビアン・フィルム』)」と思って見ていましたが、最後まで怪異も生埋め事件の犯人とよく分からないままで、冨樫の葛藤や過去に何か影響を及ぼした描写もなく、なぜ探偵コンビが結成されたのかもよく分からなかったです。【個人的に謎が残る、微妙だったところ↓】・公式では子取りの動機は「子どもの味方で、子どもにひどいことをした大人への復讐」では?というセリフもありますが、家族関係が良好な人も失踪しているというセリフと矛盾してしまう。・津田さんを襲った犯人もアサクラが逃がして後味が悪い。失踪事件は人間と子取り、どちらもあります以外に何も分からなくて報酬系が刺激されない。・怪異の謎が解けないのはともかく現実の事件は重要参考人死亡と犯人の失踪で解決してない。・依頼人の不倫相手は失踪したままでも、まあいっか〜みたいなのりで、人がいなくなっているんだが?倫理観どうなっていますか?まあ前科者と元刑事だから、倫理観壊れちゃったかな?と思いました。・警察官は三名が亡くなっているのに、冨樫の心情描写が終盤でないため冨樫が怖い。・アサクラが探偵の相棒をすると決断した決め手・きっかけがよく分からない。(どこで冨樫に懐いたのか?命を懸けたり、信頼をすると決めたところが分かりにくい。二人で戦ったところ?)なんか雰囲気はいい感じで終わったけどどこに帰着させたいんだよ!!!!と思いました。雰囲気だけはいいので、登場人物たちがその場限りの感情だけで動いているように見えて怖い。・子取りも不倫女性のように人間にはあり得ない現象を起こしたり、既に亡くなった人物を模していたりする割に、包丁で戦ったりするので「この怪異の特徴は何?」「めちゃくちゃ予算と都合のいい存在か?設定あるんですか?」と思う。・アサクラが殺人犯から離れる理由が説明されていなくて、殺人犯から目を離すことへの無能さ(こいつ、馬鹿か?なんで?)にいらつく。こんなこと私も思いたくもないが。・最後に警察に保護されるのも、山に警察はいないだろと思いました。山に入るときにご近所さんに見られて通報されたのかな?【個人的に謎が残る、微妙だったところ↑】・アサクラがヤクザに親を殺してこいと言われたところで、「……? そんなめんどうなことしますか? 親がヤクザ相手に子どもが所属していることを理由にめちゃくちゃ金をせびったり、暴対法を振りかざしてたかったりしてくるなら分かりますけど、そんなめんどうなやつを組に入れないのでは……?生命保険が親にかかってた……?だったら自殺か事故に見せかけるし……前科者になるんだったら、もう少し合理的な犯罪させて利益を出すようにするよな……」と思いました。(趣味でオカルト、事件など調べるのが好きなので、最近のめちゃくちゃ合理的かつシステム化されている強盗事件などを思うとヤクザは意外と犯罪に対してリターンをみこしてやるはずなのでこんな感情的に動かないよな~と思います)・エンドクレジットで演じた方の姿と、キャラクター名、俳優さんの名前が出るところはよかったです。・なんか全体的に声が小さい……!!!アサクラさんはもう少しはきはき話してくれませんか?邦画はボソボソ話すとよく揶揄されているのを知っていて、あまりそういうイメージで語りたくないと思ってこういうことは書いたことがありませんが、マジで『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の「邦画ってこうやってボソボソ話すやつか、パーティーだぜ!!ひゃはあ!!みたいなやつばっか」かな?と思いました。冨樫さんのセリフ以外、英語のリスニング試験並みに集中して見ていました。疲れた……(これは私の耳が悪く、対面ではほぼ問題ないものの、映画などの媒体では聞き取りにくくなる傾向もありますが……)・拳銃が出てくる割に拳銃を使ったアクションをしないし、特に役立っていなくてよく分からなかったです。出さなくていいのでは?(一般人が銃を入手するのは現代日本だとかなり困難なので、すごい!!!と思いました。なんでこんなところで違和感を覚えて銃を使う場面がほぼないんだよ!!!怪異には銃さえ通用しないと表現したいなら、ちゃんと映すかセリフで説明してくれ)・子取りも女性の家でめちゃくちゃ怪異を起こす割に、最後の山中ではフィジカルと念力でどういう怪異なのか、どういうところが怖いのかよく分からなかったです。念力は怖いですが、内臓と血液がありとあらゆる人体の穴から溢れ出すとか、急に倒れて原因不明で亡くなるとか、体がねじれていくとか、そういう怪異らしい攻撃をしてほしかったです。これでは神出鬼没でフォースが使える不審者だな~と思ってしまったので。(不審者はフォースを使えないが。)・冨樫さんは何に価値をおいていて、何のために行動をしているのか、どの目標のために行動を選んでいるのか分からず、最後も元同僚が亡くなっているのに落ち込む様子もなく「え……十年前の児童生埋め事件を引きずっていない……?情報屋と接触したり、元同僚にも会いに行くのに、犯人や元同僚が亡くなっているのに後悔などないのか……?怖………………」と思いました。お金のためなのか、複雑な人間関係の汚いところをみたいのか、事件解決の糸口を探しているのか、刑事ではできない方法で誰かを助けたいのか……そのため、探偵コンビが結成されようが、マジで「はあ」しか思わない。近所に野良猫がいたとかいう情報の方がテンションが上がる。・『ハーモニー』みたいに人間は非合理的で、将来の利益より目先の利益を過剰評価しがちだという話がありますが、冨樫さんはどこに行動するべき評価をしているのかさっぱり分からず、私が社会不適合者のため、人間の感情を理解できていないんだな……と改めて思いました。・娯楽的な物語のベーシックな作りはストレスと報酬系が刺激されることだと思いますが、この作品は主に細かな要素をそこそこ回収(回収されないこともあり、伏線なのか分からない部分もある)→中途半端にストレスが溜まったまま報酬系が刺激される要素がなかなか来ない→物語の終わりで感情・怪異と過去の事件謎解き・友情すべてが中途半端に終わりストレスが残る作りだと感じました。・映画が終わって外に出たら看板を持った監督さんがいてびっくりしました。こういう面白かったけど……みたいな作品のとき、どういう顔をしたらいいのか分からないの……(すべてが嘘の綾波レイ)と思いつつ帰りました。畳む 鑑賞記録 2024/12/05(Thu) 22:14:33
#鑑賞記録
・アクションがいい!!!!!最高!!!!
やっぱり最高アクションは最高なので最高です!!!
・それ以外は……ブロマンス(男性同士の友情)の描き方は『エクザイル/絆』を思わせる場面もあり個人的には好きです。
煙草を吸う所と共闘するところは好きです。
・怖い表現は好きだったり、アクションもすごかったり、人間関係も分かりやすかったりいいところはたくさんあるのに、個人的にはどれが主軸か分からないまま終わった感覚です。
(細かな表現、感情の機微に気がつけない頭が空っぽ人間の感想です。)
・めちゃくちゃ正直に書くと、男の友情、過去の事件と後悔、怪異による失踪事件、アクションの要素が浅く広くありすぎてどれが主軸・導線なのか分かりませんでした。
私は頭が空っぽなので……
次のどれかかな……みたいに思っていましたが……
「現実の事件かと思いきや、オカルト要素が絡んでくるホラー寄り映画なのか?(『ジェーン・ドゥの解剖』みたいに何気なく調べていたものがオカルトだったみたいな展開)」
「現実とオカルトが絡み合った謎解きものなのか?(『聖地X』『リング』『劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100』)」
「人間も関わる事件+オカルトの事件を、友情と機転、過去の事件から分かったこと、アクションで解決するホラーアクションものかな?(『きさらぎ駅』『温泉シャーク』)」
「オカルトとみせかけてアクションメインで解決するホラー風アクション映画かな?(『オカムロさん』『先生!口裂け女です!』)」
「個人の力(人間)ではオカルトは解決しきれず、後味が悪いホラー映画かな?(『アントラム』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』)」
「世間的な平和は続くけど、世の中は不気味・不条理なことばかりだよ的な後味が悪いホラー映画かな?(『リング』『セルビアン・フィルム』)」
と思って見ていましたが、最後まで怪異も生埋め事件の犯人とよく分からないままで、冨樫の葛藤や過去に何か影響を及ぼした描写もなく、なぜ探偵コンビが結成されたのかもよく分からなかったです。
【個人的に謎が残る、微妙だったところ↓】
・公式では子取りの動機は「子どもの味方で、子どもにひどいことをした大人への復讐」では?というセリフもありますが、家族関係が良好な人も失踪しているというセリフと矛盾してしまう。
・津田さんを襲った犯人もアサクラが逃がして後味が悪い。
失踪事件は人間と子取り、どちらもあります以外に何も分からなくて報酬系が刺激されない。
・怪異の謎が解けないのはともかく現実の事件は重要参考人死亡と犯人の失踪で解決してない。
・依頼人の不倫相手は失踪したままでも、まあいっか〜みたいなのりで、人がいなくなっているんだが?倫理観どうなっていますか?
まあ前科者と元刑事だから、倫理観壊れちゃったかな?と思いました。
・警察官は三名が亡くなっているのに、冨樫の心情描写が終盤でないため冨樫が怖い。
・アサクラが探偵の相棒をすると決断した決め手・きっかけがよく分からない。(どこで冨樫に懐いたのか?命を懸けたり、信頼をすると決めたところが分かりにくい。二人で戦ったところ?)
なんか雰囲気はいい感じで終わったけどどこに帰着させたいんだよ!!!!と思いました。
雰囲気だけはいいので、登場人物たちがその場限りの感情だけで動いているように見えて怖い。
・子取りも不倫女性のように人間にはあり得ない現象を起こしたり、既に亡くなった人物を模していたりする割に、包丁で戦ったりするので「この怪異の特徴は何?」「めちゃくちゃ予算と都合のいい存在か?設定あるんですか?」と思う。
・アサクラが殺人犯から離れる理由が説明されていなくて、殺人犯から目を離すことへの無能さ(こいつ、馬鹿か?なんで?)にいらつく。
こんなこと私も思いたくもないが。
・最後に警察に保護されるのも、山に警察はいないだろと思いました。
山に入るときにご近所さんに見られて通報されたのかな?
【個人的に謎が残る、微妙だったところ↑】
・アサクラがヤクザに親を殺してこいと言われたところで、「……? そんなめんどうなことしますか? 親がヤクザ相手に子どもが所属していることを理由にめちゃくちゃ金をせびったり、暴対法を振りかざしてたかったりしてくるなら分かりますけど、そんなめんどうなやつを組に入れないのでは……?生命保険が親にかかってた……?だったら自殺か事故に見せかけるし……前科者になるんだったら、もう少し合理的な犯罪させて利益を出すようにするよな……」と思いました。
(趣味でオカルト、事件など調べるのが好きなので、最近のめちゃくちゃ合理的かつシステム化されている強盗事件などを思うとヤクザは意外と犯罪に対してリターンをみこしてやるはずなのでこんな感情的に動かないよな~と思います)
・エンドクレジットで演じた方の姿と、キャラクター名、俳優さんの名前が出るところはよかったです。
・なんか全体的に声が小さい……!!!
アサクラさんはもう少しはきはき話してくれませんか?
邦画はボソボソ話すとよく揶揄されているのを知っていて、あまりそういうイメージで語りたくないと思ってこういうことは書いたことがありませんが、マジで『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の「邦画ってこうやってボソボソ話すやつか、パーティーだぜ!!ひゃはあ!!みたいなやつばっか」かな?と思いました。
冨樫さんのセリフ以外、英語のリスニング試験並みに集中して見ていました。疲れた……
(これは私の耳が悪く、対面ではほぼ問題ないものの、映画などの媒体では聞き取りにくくなる傾向もありますが……)
・拳銃が出てくる割に拳銃を使ったアクションをしないし、特に役立っていなくてよく分からなかったです。
出さなくていいのでは?
(一般人が銃を入手するのは現代日本だとかなり困難なので、すごい!!!と思いました。なんでこんなところで違和感を覚えて銃を使う場面がほぼないんだよ!!!怪異には銃さえ通用しないと表現したいなら、ちゃんと映すかセリフで説明してくれ)
・子取りも女性の家でめちゃくちゃ怪異を起こす割に、最後の山中ではフィジカルと念力でどういう怪異なのか、どういうところが怖いのかよく分からなかったです。
念力は怖いですが、内臓と血液がありとあらゆる人体の穴から溢れ出すとか、急に倒れて原因不明で亡くなるとか、体がねじれていくとか、そういう怪異らしい攻撃をしてほしかったです。
これでは神出鬼没でフォースが使える不審者だな~と思ってしまったので。
(不審者はフォースを使えないが。)
・冨樫さんは何に価値をおいていて、何のために行動をしているのか、どの目標のために行動を選んでいるのか分からず、最後も元同僚が亡くなっているのに落ち込む様子もなく「え……十年前の児童生埋め事件を引きずっていない……?情報屋と接触したり、元同僚にも会いに行くのに、犯人や元同僚が亡くなっているのに後悔などないのか……?怖………………」と思いました。
お金のためなのか、複雑な人間関係の汚いところをみたいのか、事件解決の糸口を探しているのか、刑事ではできない方法で誰かを助けたいのか……
そのため、探偵コンビが結成されようが、マジで「はあ」しか思わない。近所に野良猫がいたとかいう情報の方がテンションが上がる。
・『ハーモニー』みたいに人間は非合理的で、将来の利益より目先の利益を過剰評価しがちだという話がありますが、冨樫さんはどこに行動するべき評価をしているのかさっぱり分からず、私が社会不適合者のため、人間の感情を理解できていないんだな……と改めて思いました。
・娯楽的な物語のベーシックな作りはストレスと報酬系が刺激されることだと思いますが、この作品は主に細かな要素をそこそこ回収(回収されないこともあり、伏線なのか分からない部分もある)→中途半端にストレスが溜まったまま報酬系が刺激される要素がなかなか来ない→物語の終わりで感情・怪異と過去の事件謎解き・友情すべてが中途半端に終わりストレスが残る作りだと感じました。
・映画が終わって外に出たら看板を持った監督さんがいてびっくりしました。
こういう面白かったけど……みたいな作品のとき、どういう顔をしたらいいのか分からないの……(すべてが嘘の綾波レイ)と思いつつ帰りました。
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