特定の年齢層をメインとせず、様々な年齢層が共存する「家族モノ」もあります。
幅広い話の展開が可能かつ、家族の絆も描くことができるメリットがあります。
反面、登場人物が肥大化しやすい傾向にあるので、それをいかに纏めるかが重要なんじゃないかな、と素人なりに思っています。
ええ、私はリアル世界にしろ、2次元にしろ、人を覚えるんのが大の苦手なもので。
映画を観終わった後に「主人公の名前って、何やったっけ?」などとのたまう人間ですので。
「みおにっき」と「ゆかにっし」は同じ舞台・人物を姉妹それぞれの視点から描いた作品です。
ファンシーショップの店長をしているみ結花、高校生の克樹、小学生の美音の家族を中心に描かれる家族モノです。
「四季おりおりっ!」は大学生1人・高校生2人・小学生1人の4人姉妹。
「姉妹の方程式」は高校生2人・中学生2人の4人姉妹。
「相沢家のえとせとら」は社会人1人・高校生2人の3人姉妹です。
3作品とも幅広い学齢をカバーしていますが、登場人物が増えすぎず、
それでいて年齢や立場を生かしたネタが見事です。
ん〜、両親不在かつ姉妹のみ、という設定が多いですね。
ちなみに、この3作品の場合、姉妹の名前が一定の規則に従っていますね。
「四季おりおりっ!」は名字が“四季”で、姉妹それぞれに春から順に季節の名前が入っています。
「姉妹の方程式」では名字が“万田”で、姉妹それぞれにそれ以下の漢数字が順に使われています。
「相沢家」は姉妹それぞれに“陸・海・空”が入っています。
「よんこまのこ」「マママのお仕事」は重野なおき先生と藤島じゅん先生のご夫婦のそれぞれの視点から描く家族のエッセイ4コマ。
つまり、他の作品と違って「実話」なんです。
お互いに夫婦として、子供たちの親として、漫画家としての視点で描かれています。
どの作品も、家族の仲がいいですねぇ。
まあ、殺伐とした家族じゃ笑いのネタは生まれませんもんね。
何となく温かい家族モノが読みたい、と思ったらこれらの作品に手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。