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心霊モノ


意外と多いのが幽霊や霊を扱った作品。
スパイスとして使われることもあれば、テーマそのものが幽霊ということも珍しくありません。
妖怪モノと近いところもありますが、ここでは心霊に特化した作品達を特集してみましょう。
霊と笑い、相反するように見えますが、笑いの基本理論の1つに「緊張の緩和(緊張と緩和)」というものがあります。
そこから考えると、笑いと最も相性のいい属性がこの心霊なのかもしれません。
で、下に一覧を出したんですが・・・
意外と色々とありますね。
しかも、それぞれに違いが多くあります。
一番大きな違いは「霊が怖く描かれているか可愛らしくコミカルに描かれているか」の違いです。
上の2作品は霊が怖く、それ以外は霊が可愛らしく描かれています。

この手の作品の代表と言えばやはり「レーカン!」
タイムレーベルの人気作で、霊感の強い少女とその周囲のドタバタを描いたコメディです。
特徴は「霊が霊らしく怖い描写で描かれながらも人間味の溢れた霊たちで、笑いを生み出す重要な要素になっている」という点。
さらに、「霊たちがこの世に残した未練を絡めた感動エピソードが多くある」ということ。
恐らく「霊」という存在を最も上手く活用している作品の1つです。
コメディ要素満載で、賑やかで、それでいて感動エピソードもある優等生作品。

「トンネルの華子さん」は主人公自身が地縛霊。
やって来る子供たち(子供にしか姿が見えない)の悩みを解決するわけでもなく、でも話を聞いてもらっているとなぜか悩みが溶けていく・・・
そんなお話なんですが、華子さんが地縛霊なので舞台はトンネルに固定。
その上、出てくることが出来るのは夏限定。なので季節も夏に固定。
非常に制約が多い中で連載を続けた猛者です。

「天国のススメ!」は「レーカン!」に近い作品です。
超霊感体質な主人公。
その周りで巻き起こる超常現象と、それを通じて描かれる絆の物語。
人と人、人と人外、人外と人外、その繋がりを優しいタッチで描きます。
特徴としては「霊以外も登場する」です。
妖怪や九十九神も登場し、彼らの絆や想いが大きなテーマとなっています。

「半透明勤務薄井さん」は地縛霊!
地縛霊で、OLさんです。
そして・・・ほんわかした明るくて優しいお話が可愛らしい画風で描かれます。

「どろんきゅー」は「霊が霊らしく恐ろしい存在として描かれる」タイプの作品。
そして、主人公は霊媒体質なのに霊が怖いという難儀な体質。
そのため、最大の特徴は、主人公が霊に驚いたり怯えたりするリアクションでしょう。
また、シュールなネタが多いことも特徴です。

「0からはじめましょう」も主人公が霊。ただし、生霊です。
事故で魂が体から出てしまい、霊能力者で神社の息子で憧れの人の家で暮らすことになる少女のお話。
学校の怪談でお馴染の妖怪たちも登場し、心霊モノと妖怪モノの両方の性質を持っています。

「天然女子高物語」「ひなたCafeへようこそ」はどちらも門井亜矢先生の作品。
先生の作品の特徴として、「女子高生メイン」というのがありますが、もう一つの特徴がこの心霊要素。
直接的な描写は少ないですが、心霊現象がスパイスとして登場します。
それメインではなく、あくまでもスパイスといった使われ方ですね。

「トイレの花太郎」は学校の怪談系の心霊モノ。
定番のトイレの花子さんが男の子!花太郎君です。
「怖い描写がちゃんと怖い」タイプの作品で、それが笑いを増幅させるタイプです。

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