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姉戦士名簿


先生の作品群で、作品をまたいで登場するキーワード。
「姉戦士専門養成学園」で6年間の訓練を耐え抜き、「漢女(おとめ)」の称号を得た者。
それが「姉戦士」です。
この言葉が初めて登場したのは「あねちっくセンセーション」の2巻P10。さくらの思い出話にて。
それ以降先生の他の作品でもこのキーワードとその「姉戦士」が登場するようになりました。
先生の作品は作品巻の関係が明らかになっていませんが、唯一彼女たちはその作品に登場する姉戦士の友人という形で回想などに登場する事があります。
ただし、先生曰く
「非公式なので、偶然同姓同名かもしれませんがね?」
「連載作品に同姓同名キャラが出ることがありますが、直接の関係はないとお考え下さい」
とのことです。
ここではあえて3人の姉戦士たちの作品ごとの登場や関連を纏めていきます。


人物 作品 詳細
桃ノ木 さくら

鬼神

姉能力属性:鬼
あねちっくセンセーション 主人公として登場。傍若無人な最強の姉として大活躍(?)。
糖分を摂取し「シュガー・ドライバー」を起動させることによりさらに力を強化する。
武器は「無刃」という大きな剣。
弟である春人が通う龍巳高校の英語の新任教師として赴任し、意外と生徒や同僚からの評価は高く受け持ったクラスの成績は非常に良好。
連載中の年齢は第2話の時点で25歳(春人高校2年生の春)。
連載終了時は春人の卒業式のためさらに+1or2歳。
また、「姉戦士専門養成学園」を4年前に卒業した事が2巻P11にて語られています。
2巻P80では15歳時点では日本の学校に通っていた様子が語られ(その頃に両親離婚)、3巻P87では学園に入ったのは大学での海外留学時という事が語られています。
また、それ以外にも旅をしていた時期があります。学園卒業から龍巳高校赴任までの間か?(無刃も学園に入学後に手に入れている様子)
弱点は「チョコレート」「大きな音」「カナヅチ」。
実は姉戦士で主人公を務めているのは彼女だけ。
加えて3巻巻末描き下ろしでは唯一「回想ではない時系列で3人集結」が実現しています。
くろがねカチューシャ 未登場。
レッケン! 3巻P41にて弟と共に文化祭に遊びに来ている姿を確認できます(姉弟が揃っていることから最終回以前の姿と思われます)。
また、Twitterで彼女のことであろうエピソードが語られています。
吉谷やしよ先生のつぶやきその1
吉谷やしよ先生のつぶやきその2
あねコネ桜 偶然「姉戦士専門養成学園」に辿り着いてしまい、そのまま強制入学させられた"推定"18歳。
記憶障害を発症していますが、この頃から変わらず甘党でまだチョコレートが食べられます(「あねちっくセンセーション」ではとある人物のとある事情で弱点に)。
周囲にボケばかりが集まっているからか、「あねちっくセンセーション」の時とは逆にツッコミを担当。
風小路 嵐子
(ストーム)

風神

姉能力属性:蛇
あねちっくセンセーション 3巻の巻末描き下ろしにて登場。
この時点で「くろがねカチューシャ」は連載中でしたので、実はさくらとは連載作品の夢の共演。
くろがねカチューシャ 作品のメインキャラでメイド喫茶「轟」の店長。25歳。
作中最強キャラであり、一見クールなメガネメイドですが、実際は一番厄介な存在?
沸点が低い上に銃火器のスペシャリストという「混ぜるな危険」を地で行く人。
色々と過去を持っており、メイドロボの「ハナ初号機」とは彼女が暴走した際に「狙撃手」として相対したのが初対面。
その後「轟」の入社試験を受けたようであり、店長に。
ちなみにメイド名は「弾丸の風神(ブリット・ストーム)」。
「姉戦士」とあるように姉で、「風小路 凪」という妹がいる・・・が、その設定は「ウソ次回予告」のみのためこの設定もどこまで本当かは謎。
レッケン! 未登場。
あねコネ桜 少女時代から傭兵生活をしてきたさくらのクラスメイト。17歳。
数少ない日本人姉戦士で、序盤はさくらの通訳係も務めていたそうです。
意外と少女趣味だったりするマイペース女王。
・・・メイド服はやはり趣味か?(この時期はメイド服ではなく、恐らく学園の制服)
得意技はCQC(近接戦闘)で、必殺技は「風刺(エアスティンガー)」。
また、「蛇ノ目」という特技で疑似的な望遠と透視が可能。
キャサロール・エレク
(キャシー)

雷神

姉能力属性:雷
あねちっくセンセーション 2巻P11にてちらりと触れられています。
右1コマ目に褐色の卒業生がいますが、これかな?
その左では「キャシー」というさくらの友達の話が出ています。
3巻の巻末描き下ろしでは「彼氏にフラレ続け悪の怪人を代行し子育てするハメになった」という状態でマスクを被って登場。
この時のマスクは般若ではありません。
年齢は29歳。
くろがねカチューシャ 2巻P93/94にて「嵐子の同期」として結婚に必死なキャシーさん(29)として登場。
ブレない立ち位置は流石です。
「あねちっくセンセーション」の際と同じマスクでの登場。
レッケン! 馬御子高校の問題児集団「歴研」を束ねる顧問教師。担当教科は日本史。
褐色・短髪・男前な性格・強い(強すぎる?)・意外と常識人と女子にモテるスペックを持った喪歴女。
年齢(29歳)と胸が貧層であることを非常に気にし、高い運動神経を誇る。
般若のお面を愛用。他の作品での出演との最も大きな相違点はこの般若。
「姉戦士」ではあるが、弟や妹は未登場。
必殺技は「大・雷切(だい・らいきり)」。
あねコネ桜 さくらと同じクラスのサムライバカ(偏ったサムライオタク)。
学園2位の熟練姉戦士でさくらの宿敵(金髪の日本人なので)。
既にこの頃から薄い胸がコンプレックス。
21歳とさくらや嵐子よりも年上。
必殺技は「雷切(サンダーエッジ)」。

さて、ここであえて「各作品の姉戦士たちが同一人物である」と仮定してみましょう。
となると、その関係性で重要になってくるのはキャシー先生の存在。
実は4つ全ての作品で年齢が出ているのは彼女だけ。そもそも、4つ全てに出演しているのも彼女だけ。
「あねちっくセンセーション」の3巻あとがき、つまり春人たちの卒業後の時点で29歳で、「くろがねカチューシャ」でも29歳。
「レッケン!」でも喪歴女歴29年。
つまり、3作品が同じ時間軸であることを証明しています。
そして、「あねコネ桜」の時点で21歳なので8年前である事が分かります。
さくら・嵐子もこの計算で合っています(26歳と25歳の8年前なので18歳と17歳)。
ここでポイントなのが、「あねちっくセンセーション」にて学園を6年で卒業したという事を明言している点(2巻P11)。
また、その卒業が4年前。この回想をしている時点でさくら25歳。
つまり、21歳で卒業した事になります。ここから計算すると、入学は15/16歳の4月(4月は「あねコネ桜」に明記)。
「あねコネ桜」ではさくらは"推定"18歳ですので、さくらが学園に入って"推定"3年目のお話ということになります。
ただし、これは「あねコネ桜」のお話が「さくら入学一週間後」という設定と齟齬が生まれてしまいます。

一方で、「あねコネ桜」では「さくら入学一週間後」と明記されている点に合わせるとします。
ここで「あねちっくセンセーション」で語られているエピソードを再検討すると、さくらが3巻P87にて学園に入ったのは大学進学後の海外留学時である事を語っています。
これが、「高校卒業後に留学」なのか「日本の大学に進学後に在籍のまま留学」なのかは不明です。
2巻P80にて15歳(恐らく中学3年)の時点では日本にいた事が分かります(なお、日本では義務教育期間の飛び級はありません)。
高校も飛び級無しとすると留学の時点で18歳以上。
高校卒業後に海外の大学にそのまま留学し、その行く途中の飛行機が墜落して学園に到着したとします。
すると、(最短で)18歳の4月に学園に到着。
この場合、上記の辻褄が合います。
唯一、この場合は「18歳で入学」「6年間の特訓」「学園卒業は4年前」を加味するとさくらの年齢が2巻P11の時点で27歳になります(実際は25歳)。

では、辻褄を合わせるために色々検討すると・・・
さくらは学園に「転入生」として入りました。
学園では同じ組でも年齢はバラバラでした。
仮に組の全員が年齢はバラバラですが「○年目」という括りであり、さくらは「1年目の組」ではなく「自分を発見したイーベル組」に入れられたとします。
そして、イーベル組が3年目の生徒達の組だったとすると?
すると、21歳で卒業(他の生徒は6年間、さくらは4年間在学)。
それから4年後に龍巳高校へ赴任。さくら25歳の春。
この場合は全てが矛盾なく纏まります。
若しくは、「卒業条件」からして期間が関係ない様子。「あねちっくセンセーション」2巻P11での「6年」という発言がその組での最長在籍期間の人物に合わせたものだとすると、そもそもの「○年目」は考えなくてすみます。
その場合もさくらは4年間在学して卒業したという仮定の上であれば計算が合います。

まあ、散々考察しましたが、偶然同姓同名かもしれませんがね?

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