作者 | オゲ | ![]() |
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作者HP | 春色毛布 | |||
掲載誌 | まんがタイムきらら(芳文社) | |||
単行本数 | 2巻(連載終了) | |||
Wikipedia | ||||
チャート | ![]() |
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内容 |
萌え4コマ誌を中心によく見かける「女子高生」ではなく「女子大生」を描くゆるやかで楽しい作品。 ボケに貪欲でいつも元気なことね・落ち着きのある保護者風寂しがり屋こよ・ぬいぐるみを愛する面倒見のいいもう一人の保護者ねね。 同じアパートに住む同期3人を中心に女子大生の日常を描く。 高校生の様な毎日がハイテンション!というわけでもなく、むしろ穏やかさと絶妙な空気が笑いを増幅するタイプの作品。 大学生ならではのネタや描写も多く、多くの作品がひしめき入れ替わりが激しいきららの中でも特徴的な作品。 落ち着きとパンチの利いたネタの共存から生み出されるゆるやかで楽しい女子大生ならではの笑いと空気が最大の特徴。 心地い笑いが好みの方には是非ともお勧めしたい逸品。 ゲスト期間が長く(2012年6月号〜2013年4月号)、実は単行本1巻分の大半がそのゲスト期間に掲載された内容。 |
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感想 |
きららで初めてゲスト掲載されたその瞬間から一読でお気に入りになりました。 元々大学生モノというのは好きです。高校生の特殊な世界とは異なる落ち着きと若さの共存。 子供と大人の境界線上。 学生だけどそれなりに責任もあって、行動が下手するとそのまま将来に影響する。 そして何よりも無条件で毎日顔を合わす友人たちとの最後の日々。 授業やサークルも高校とは全く異なり、一人暮らしをしている人も多い。 この作品ではそういったものがよく描かれています。 子供っぽさと自由さ、そして仲間たちとのキャンパスライフ。 半分大人となっている年齢のためそれなりに落ち着きも分別もある中で生み出される狙ったボケとツッコミ。 この空気がもう個人的に絶妙♪ キャラクター達がまたホントツボ♪ 狙ってボケることねにその保護者でクールなこよ、面倒見のいい可愛いもの好きのねね。 途中から年度が上がり、後輩の柚も加わります。 全員が同じアパートなので自然と集まり・・・ 彼女たちのお互いの事を良く理解しているからこそ生まれるやり取りや空気がまた楽しいです♪ 画風も穏やかで和み系。 「大学生」「キャラクター」「関係性」「画風」全てが読んでいて心地いい気分にさせてくれる大切な要素です。 ことねの大学生とは思えない子供っぽさや、落ち着いているように見えて実は寂しがりだったり怖がりだったりするこよや、ぬいぐるみに関しては性格がちょっと変わっちゃうねね。 そういったキャラクター達の正面や側面がよくネタとしても使われます。 笑いの角度から言うといわゆる爆笑系ではありません。 が、人間性やその関係、大学ならではのネタの数々などは心地のいい笑いを提供してくれます。 きらら系として笑いのアベレージは高い方だと感じています。 シンプルだったりストレートだったりするネタも多く、分かりやすいです。 そして何より、ホントに若手なのか?と思うくらい「間」が上手いです。これが個人的に特に注目しているポイント。 お笑いでも同じですが、自信の無い場合や焦る人ほどセリフを詰め込み、笑いを無理に生み出そうとします。 間や無音、空白が怖いのです。普通はそうです。 だからこそ「間」は扱いが難しいのですが、操る事が出来れば笑いはそれだけで何倍にもなりますし、他では得る事の出来ない空気を生み出す事も出来ます。 この作品ではその「間」の扱いが非常に上手いんです! 無音だったり何気ない言葉だったり擬音だけだったりその種類は様々ですが、自然な空気と適切な間によって日常の中での笑いを見事に演出しています。 正味な話、私は笑いをこよなく愛する人間。 中でも「ツッコミ」と「間」を特に重視するタイプ。 そして上でも語ったようにそれ以外の要素も見事にツボに入りました。 巷に溢れる高校生モノとは違う「女子大生」を描くステキ作品。 4コママイスターとして自信を持ってお勧めさせて頂きます! |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2013年11月10日 ・2巻:2014年8月27日 |
試し読み |
まんがタイムきららWeb:1巻 まんがタイムきららWeb:2巻 |
関連項目 | ●ジャンル | ・大学生 | ●チャート | ・万人ウケ(高い) |
●データ |
・左利き ・資格(普通自動車運転免許) ・小冊子(単行本) |
●作品研究 |
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●作者別 | ●各巻感想 |
・1巻 ・2巻 |