作者 | OYSTER ※実際には"O"の上に点が2つ付きます | ![]() |
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作者HP | Oに点々 | |||||||||
単行本数 | 実質6巻(連載終了) | |||||||||
掲載誌 | もえよん(休刊) → まんがタウンオリジナル(休刊) → コミックハイ!(双葉社) |
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Wikipedia | 男爵校長High! | |||||||||
チャート | ![]() |
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内容 |
「世界は約束でできている」 帯(DS2巻)に書かれたこの意味深な言葉がピタリと当てはまる群像劇。 作者の独特の笑いが随所にちりばめられたコメディであるが、どこかミステリアスな面も含む。 この点が同氏の「光の大社員」との大きな違いでもあり、特に「男爵校長DS」でその色が濃くなっている。 タイトルこそ「男爵校長」ではあるが、メインとなるのは「芽野アリカ」「樋口小夜子」「入江ドナ」「菜ヶ原弦音」「咲森小蘭」の5人の女子高生であり、彼女達の日常を描いている。 男爵校長自体は、毎回様々な扮装をしては生徒たちの危機(?)に現れる。
初期から1巻後半にかけて画風が変わり、その後安定ている。 非常に特異な作品であり、当初は「男爵校長」として連載をスタート。 その後、一度最終回を迎え、「男爵校長DS」として連載スタート。 さらに最終回を迎え、「男爵校長High!」として連載。 掲載誌も2度変わっている等(しかも、双方とも休刊による移動)、非常に稀有な変遷を辿っている作品である。 それでありながら、7年に渡る長期連載を続けた長寿作品。 それだけに、初期と終盤ではかなり画風も変わっており、内容もミステリアスな要素やシリアスなものが増えていった。 「男爵校長」「男爵校長DS」の単行本の裏表紙側のカバー裏ではカバーに書かれた4コマを新聞4コマ風にアレンジしたものが掲載されている。 なお、最終となった「High!」2巻のカバー裏にて『一度「最終回」やってるんです』とあるが、これはもえよんが休刊する際(2005年8月号)に掲載された回のことである。 この話は永久欠番となっており、コミックスにも収録されていない。 内容はアリカと小夜子が学校をサボって知らない街を散策する内容。校長が扮装を行わなかった貴重な回でもある。 |
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感想 |
先生らしいシュールな作品でありながら、女子高生達の賑やかさも兼ね備えます。 ですが、この作品を語る上で避けて通れないのはその「不思議さ」「特異の空気」でしょう。 特有のセリフ回しやミステリアスな雰囲気、そして幾つもの伏線と「他の作品とは明らかに違う4コマ作品」です。 特に「男爵校長DS」は、アリカと「返事をする月」こと「月彦」の話がかなりシリアスかつミステリアスで、個人的には「む?」という感じでした。 これは、私が明るくて暖かくてい作品、そして「笑い」に最も重きを置いているからではあると思いますが。 そういうわけで、「コメディ」という括りではあるものの、この特有の雰囲気が肌に合うかどうかで評価が割れます。 その辺りは本当に好みのお話になってきますが。 ただの(無印)時代は特に何も考えずに笑える作品。 DS時代はそれにミステリアスな雰囲気をちょっと多めに加えた作品。 そして、High!時代は再び笑いメインの楽しい作品、といった印象を受けます。 そのため、チャートはどこを基準にしようか悩みましたが、最新である「男爵校長High!」を基準としました。
メインとなるキャラクターは1巻の中盤で既に出揃っています。 5人の女子高生と男爵校長・赤井先生・青井先生。 その後、ゾンビ★マンや月彦らの準レギュラーも出てきますが、基本となるのは上の8人です。 ・・・割と多いです。 全員がボケでありツッコミです。 唯一普通に見える小夜子さんも時折独特な世界に浸ることがありますし、暴走することもあります。 ただ、彼女が唯一「話を聞く人」ではあります。彼女が欠けると誰も人の話を聞いていません。 そんなわけで、賑やかな作品であることは間違いないです。 この方の笑いは独特なところがありますので、ハマれば強い作品です。 「光の大社員」とは色々と違う毛色の作品です(女子高生メインですし、ちょっとミステリアスですし)。 あ、全く関係ないですが、私も驚いた時にアリカと同じく「おおう」と言ってしまいます(この作品を読む前から)。 はい、全く関係ない話でした。 |
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雑記 |
「男爵校長High!」の1巻P45・P46ではOYSTER先生の他の作品のキャラクターが面談に来ています。 伊達勲:レビューもしています「光の大社員」。 忍者スズシロ:「武者武者道中ティラの介」(コマ割り) チューズ:「毎週火曜日はチューズデイ!」 ちなみに、「毎週火曜日はチューズデイ!」は単行本にもなっていますが、「まんがタイムWeb」でも連載されていました。 先生の作品では、こうやって他の作品にキャラクターが顔を出すことが多いですね。 中でも「OKウサギ」はチューズデイ以外の全ての作品に登場する世界感を超えたキャラクターです。 なにせ、先生がアシスタントをしている「ケロロ軍曹」にまで登場しているそうですので。 まあ、チューズも「ただのネズミ」としての出演は多いですが。 |
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単行本 | 発売日 |
・男爵校長 1巻:2005年9月12日 ・男爵校長 2巻:2007年5月12日 ・男爵校長DS 1巻:2008年8月12日 ・男爵校長DS 2巻:2009年8月12日 ・男爵校長High! 1巻:2010年10月12日 ・男爵校長High! 2巻:2011年12月12日 |
試し読み |
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関連項目 | ●ジャンル |
・ロングセラー ・シュール |
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