作者 | 原悠衣 | ![]() |
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作者HP | ![]() |
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掲載誌 | まんがタイムきららMAX(芳文社) | |||
単行本数 | 実質12巻(連載終了) | |||
Wikipedia | きんいろモザイク | |||
アニメ | アニメオフィシャル | |||
チャート | ![]() |
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内容 |
外国への憧れが強く、イギリスにホームステイ経験もある「大宮忍」。 高校生になった彼女の前に現れたのはそのホームステイ先で出会った「アリス・カータレット」だった。 日本が大好きで何より忍が大好きで日本にやってきたアリス。そして外国に憧れ金髪が大好きでアリスが大好きな忍。 クラスメイトの真面目でちょっとおっちょこちょいな「小路綾」、ボーイッシュなツッコミ屋さん「猪熊陽子」らと共に賑やかで優しい学園生活が描かれる。 さらに1巻の途中からは元気で明るいハーフの「九条カレン」が加わり、物語はさらに賑やかになる。 日本とイギリス、双方に憧れるキャラクター達や日本人・イギリス人・ハーフとそれぞれの立場もあるが、文化の違いなどはあまり描かれず、『仲のいい学園生活』が主軸で描かれている。 ややピントのずれた忍を中心としてそれぞれのキャラクター性を使ったネタが多く、ツッコミは主に陽子が担当する。 初期はアリスがややつり目であったり綾がじと目ぎみだったりしたが、早い段階で画風と共に安定(つり目とじと目はカレンが引き継いだ?)。 キャラクターもカレンが加わって以降はメインキャラの追加はなし(3巻で準メインに教師が1名加わるのみ)。 時間の流れ方はゆっくりで、ループしないタイプ。 いったんは11巻で完結したが、その後のメンバーを描く「きんいろモザイク Best wishes.」が刊行された。 2013年7月よりアニメが放送され、これはきららMAXにとって「かなめも」に続く4年ぶり2本目のアニメとなる。 また、アニメ続編の制作が発表された。これはきららMAX作品初のアニメ第2期でもある。 |
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感想 |
優しい雰囲気とコミカルな人間関係の作品。 ネタも難解なものはなくキャラクターもはっきりしているので、読みやすさはMAXの中で随一です。 パンチのあるネタや攻めた笑いはなく、「読んでいると楽しくなる作品」という感じですね。 ただ読むだけよりも、人間関係やキャラクター性を理解してからが本領発揮!という印象。 萌え4コマですし(カレンなどの)元気なキャラもいますが、意外と落ち着いた雰囲気があるのは画風もあるのでしょうか? 笑いを求めて読む作品ではなく、どちらかといえば空気を楽しんだり和むための作品と言うのが全体の感想です。 アニメ化中に画集が出たり、MAXでもたびたび表紙やカラーページを担当するなど抜群の画力も大きな特徴。 本編でのコミカルな描写とイラストの際の繊細な描写。 その使い分けが魅力的です♪ 特にカラーイラストではその色彩感も見どころのひとつ♪ MAXでのカラーページも単行本でカラーのまま収録してくんないかなぁ・・・ 画集の方は当然フルカラー♪これまでに描かれたものや未公開のモノもたっぷり♪ コミケの際の企画本のイラストまで収録されています(レポート「コミケ本」もよろしくです)。 私自身も色彩に興味があるのでそういうところにも目が行くんですよね(一応ですが、資格持ちっス。仕事は色彩と全く関係ないですが。)。 私服のデザインも凝っていたりと、そういったネタや空気以外の点も是非是非見て頂きたい。 画力の高い女性作家さん。特に色彩感覚に優れている・・・ そうなると私服やその他デザインはやっぱり見どころなのです! テーマこそ芸術ではないですが、キャラットの「GA 芸術科アートデザインクラス」とその辺りが共通していますね。 ・・・笑いを軸とするこのサイトで芸術性を特にプッシュするのって凄く久々な気がします。 それくらいチェックポイントってことです♪ ぱっと見は綾がツッコミかな?と思いがちですが、ツッコミは陽子。 それを知らないと、「綾は常識人のツッコミ」「陽子は元気系のボケ担当」と思っちゃうかもしれませんね。 でも、綾ってばパニくると妙なことを口走ったり、かなりKYだったりと相当なコメディリリーフ。 一方、陽子はボケに回ることはかなり少ないです。 周囲が賑やかな面々のため、自然とツッコミをせざるをえない? |
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雑記 |
原作では3コマだけ(1巻P13)の忍のホームステイの様子ですが、アニメではその部分をたっぷりと描いていました。 わざわざ日本まで忍を追ってきたアリス。 普通では出来ないその動機を深掘りしていて、何がアリスをそこまで突き動かしたのかが伝わる内容でした。 4コマのアニメ化では「原作に忠実」か「原作ガチ無視で空気系にしてしまう」かのどちらかが多いですが、この作品では「原作で描けなかった(4コマなのでオチの無い内容は描けない)部分を補完し、その上で原作に近い形でエピソードを重ねる」というスタイル。 加えて、途中でブリッジの様に1本の独立したネタが挟まるなど、工夫が満載でした。 「原作主義!」を公言している管理人ですが、この作品については原作の良さや魅力を上手く引き出しているなぁ、と感じました。 勿論、ベースとなる原作にそれだけ魅力があるからこそできる芸当です! あと、陽子のツッコミは声優さんの演技で魅力アップ!な気がしました。 2巻P16の「恋愛モノ全般が好きなんだよ」の言い方とか、グッジョブです! 原作が溜まってからのアニメ化であった事やカラーで映える配色、画力の高さが特徴の作品などもあってアニメ化との相性の高い作品です。 |
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さらに雑記 |
実はレビューが遅れた作品だったりします。最初の方から雑誌でも読んでいましたし、単行本も家にありました。 作品として可愛らしさや人間描写や関係性を楽しく描いており、「笑い」に主軸を置いた作品ではないということもあり、笑いをテーマとする当サイトとしてはしばらく様子を見ていました(この作品はキャラクターが自分の中で定着してからが強い作品ですし)。 その後、自分の中でキャラクターや関係性が定着してきて楽しさや笑いが今まで以上に楽しめるようになり、レビューをしようかな?と思っていました。 直後、アニメ化が発表されました。 「今レビューしたらアニメに便乗してるって思われる?」 そんなどうでもいい理由で二の足を踏んでレビューが遅れたのでした・・・ なんかもう、ホントスイマセンっ! |
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さらにさらに雑記 |
「是非この作品でも人気投票を!」の声があり、当サイトでもアンケート企画を実施しました。 「アニメ終了記念!きんいろモザイクキャラクター人気投票!」 ウチのサイトならではの結果になりましたので興味おありの方はご覧下さい♪ |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2011年3月26日 ・2巻:2012年4月26日 ・3巻:2013年6月27日 ・4巻:2013年9月27日 ・5巻:2014年11月27日 ・6巻:2015年6月27日 ・7巻:2016年9月27日 ・8巻:2017年7月27日 ・9巻:2018年7月26日 ・10巻:2019年7月25日 ・11巻:2020年4月27日 ・Best wishes.:2021年3月26日 |
試し読み |
まんがタイムきららWeb:1巻 まんがタイムきららWeb:2巻 まんがタイムきららWeb:3巻 まんがタイムきららWeb:4巻 まんがタイムきららWeb:5巻 まんがタイムきららWeb:6巻 まんがタイムきららWeb:7巻 まんがタイムきららWeb:8巻 まんがタイムきららWeb:9巻 まんがタイムきららWeb:10巻 まんがタイムきららWeb:11巻 まんがタイムきららWeb:Best wishes. |
関連項目 | ●ジャンル |
・アニメ化 ・ロングセラー |
●チャート | ・万人ウケ(高い) |
●データ |
・誕生日 ・血液型 ・身長 ・名前の規則 ・小冊子(単行本) |
●作品研究 |
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●作者別 | ●各巻感想 |