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総天然色乙女組

作者 みなづき忍 作者HP
掲載誌 月刊コミックアライブ(メディアファクトリー) 単行本数 2巻(連載終了)
Wikipedia
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チャート
内容 時季はずれに転校してきた「一之瀬朱音」は明るくて元気なアホの子!
女子に大人気の王子様系女子「二宮青伊」・謎の塊でちょっぴりキケンな「三条翠」と共に賑やかな学園生活を描く学園コメディ。
近年多い部活モノではなく、クラスメイトのガールズトークが中心の賑やかな作品。
1巻では事件やイベントもほぼ起らず日常が描かれ、2巻では季節が夏〜秋に移るためイベントが中心に描かれる。
徹頭徹尾女子高生らしいハイテンションであり、どのページを開いても笑顔と笑いで溢れている事が特徴。
キャラクターの個性が非常に強く、ネタの色も強め。
それでありながらライトなテイストと画風もあって非常に読みやすい作品に仕上がっている。
感想 いわゆるスタンダードなガールズトークものです。
キャラクターも奇を衒ったものはなく、「アホの子」「王子様系」「ミステリアスで黒い」とこの業界ではよく見る3人。
そこに先生の画風とならではのノリが加わった非常に読みやすいタイプの作品。
やっぱり先生の作品はライトなノリと女性らしいタッチで接しやすいです。
先生の作品でよく登場する「他人をいじったり観察したりして楽しむタイプ」はこの作品では翠。
でも、他の作品とはちょっと違うタイプで、不可思議な能力を幾つも持っていたり、ちょっと黒かったりと個性が結構強いです。
そして、お馴染といえば元気で明るくと一直線なキャラ!朱音はまさにそんな子。
いわゆるイヤミをイヤミと分からないタイプ。知らないうちに敵までも味方にしちゃう(そもそも相手の敵意にすら気が付かない)。そんなアホの子です。
見ているとクスリとしてしまう。多分、近くにいてもうんざりしない。日常を元気に明るくしてくれるタイプ。
そしてそして、先生の作品といえばやっぱり王子様系女子!
はい、大好物でございます!ありがとうございます!
色々な作品に登場しますが、この作品では青伊。
本作品のツッコミでもあります。そして弟と妹がいます。
この二人もポイント高いです。ってか、この先生の描く小さな子はホント可愛らしいです(たまこ先生含む)。
そして・・・何気に朱音の兄がいい仕事しています。
ポイントポイントで笑いをかっさらっていきます。

全2巻と長くは無いですが、意外と準レギュラーの数が多いです。
そして、皆さんキャラが濃いです。
上記のメイン3人や一之瀬兄だけでなく、ツンデレな流血キャラやお馴染のナルシスト男子。ちょっとクールで生徒思いな先生。
翠にも双子の弟がいて、被害者で美男子です。
メインキャラ全員に兄妹姉妹がいるのも珍しいですね。
登場人物は多いですが、キャラが濃いためか皆さん割と主張して住み分けが出来ています。
そして、この人数がまた賑やかさを演出しています。

ちなみに、好きなネタは1巻P117や2巻P83。
特に前者はこういう興味をかきたてるシュールなネタ、好きです。
賑やかな作品ですが、シュールだったり切れ味の鋭いネタも満載なのがこの先生の特徴。
可愛いだけじゃない!
キャラの強めの皆さんですが、ネタもそれに偏ったモノだけでもないです。
先生の作品は可愛らしさがまず目につきますが、やっぱりネタもしっかりしているんです!
雑記 作品としては2巻で完結していますが、その後2011年の冬に同人誌として本作品の同人誌が出ました。
「総天然色乙女組 〜After School Horror Show〜」というタイトル。
新作描き下ろしで、単行本からそのまま読めちゃう内容。
テーマは学校の怪談なのですが・・・
実はその怪談の内容が、先生の次の作品である「トイレの花太郎」にかかっているんです。
あとがきでも舞台が同じであることが明言され、両主人公がニアミスする様子が描かれています。
つまり、2つの作品は場所も時間も共有した兄弟のような作品。
設定が同人誌で開かされるという珍しい例です。
さらに雑記 さらにその後の2012年の冬に同人誌として本作品のセルフパロディ本が出ました。
「そうてんねんしょくようちえん」というタイトル。
本作の2巻が2009年春の発売ですので、3年以上経っていますが、今も色褪せない彼女達の魅力をそのまま・・・ではありませんっ!
何と兄以外がみんな幼稚園児に!
ちっこくて可愛い彼女達の新たな魅力と、変わらず濃いキャラと賑やかなネタで楽しい1冊に仕上がっています。
それにしても、朱音は大きくても小さくても朱音なんだなぁ・・・としみじみ。
この子に年齢とかそういう概念は必要ないみたいです。
さらにさらに雑記 さらにさらにその後の2015年の冬に同人誌が再び登場!
「総天然色乙女組!」として変わらない3人の日常がそこにあります。
連載終了から6年以上経っても読者にも、そして先生ご自身にも愛され続ける作品なのです♪
テーマは時期も近いこともあってハロウィン。
不思議なカボチャを交えてのハロウィンパーティです♪
さらにさらにさらに雑記 2016年の冬に同人誌が四度登場!
今回はバレンタインがテーマで青伊がてんやわんやします。
メインもオチも全部青伊が持っていった感じですね♪
というわけで表紙も青伊がセンターで色も青。
さらにさらにさらにさらに雑記 2016年の春に同人誌が五度登場!
今回は翠がメインで、双子の弟の翡翠の異性関係を大調査するお話。
翠は徹頭徹尾で翠だなぁ・・・
というわけで表紙も翠がセンターで色も緑。
単行本 発売日 ・1巻:2008年8月23日
・2巻:2009年4月23日
試し読み 「月刊コミックアライブ」のバックナンバー(2008年1月号〜10月号・12月号)
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