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ぱわまゆ

作者 榛名まお ぱわまゆ
作者HP
掲載誌 まんがくらぶ(竹書房)(連載終了)
まんがライフMOMO(竹書房)(連載終了)
単行本数 1巻(連載終了)
Wikipedia ぱわまゆ
チャート
内容 ペットショップ「プチガーデン」を舞台に愛らしい店員と愛らしい動物達を描くほのぼのペットショップ4コマ。
主な登場人物は妹の「上倉まゆ」と姉でオーナーの「上倉つかさ」の二人だけ。
終盤でさらに「美蘭」というアルバイトも参加し、常連さんも数名いるが、原則的に徹底した少人数性が光る作品。

作者は後にきららMAXにて「ぐーぱん!」という作品を出している。
きらら姉妹誌は新人発掘の場として意味合いが大きく、そこがデビューの場となる作家が多い中、本作はきらら姉妹誌でのデビュー前に執筆された作品。
作者特有の可愛らしい画風と少数の登場人物という作風はこの頃から健在。
さらに、愛らしい動物達が多数登場することが大きな特徴。
それでいながら、可愛いだけではなく、「ペット達のシビアな問題」も題材にするなど、「本当の動物好きだからこそ描ける作品」であり、「本当の動物好きだからこそ愛さずにはいられない作品」に仕上がっている。
無論、作風は終始一貫して「明るくて楽しい」作品。

動物大好き正しい知識
大好きだもん!!(P24右2コマ目)動物の正しい知識も(P84右2コマ目)

巻末には同作者の読み切り「ぴーかん☆CLUB」という写真部を題材にした作品が掲載されている。

作者にとって初の連載作品でもある。
感想 「ぐーぱん!」が好きです。
その先生の作品ということで手にしたのがそもそもの発端です。
そして、私の大好きな「可愛らしい動物が多数登場する作品」でもあります。
この方の画風 + 動物ネタ。
そりゃ癒されるにきまってますよ!なんてコンボですか!
そして、何と言っても個人的にさらに好感を持ったのは「可愛いだけじゃない」です。
「内容」でも語っていますが、「ペット達のシビアな問題」も題材になっています(このことはあとがきにも書かれています)。
「PET WIZ」という作品でも描かれているんですが、「人間の都合」と「ペット達の幸せ」。命を預かっているんだという事と動物に対する正しい知識と意識が本作でも描かれています。勿論コミカルに。
私自身も大の動物好きでありながら、ペットを飼っていない理由もそこにあります。
・・・一人暮らしで仕事が多忙の場合、彼らと接していられる時間が短くて、寂しい思いをさせてばかりになるのがどうにも・・・
犬は(時間的に)散歩に連れて行ってあげられそうにないですし、猫は・・・スイマセン、アレルギー持ちです(でも猫カフェに行く)。
というわけで、「動物4コマ」で可愛い動物成分を補給補給・・・

ネタの多くがまゆの天然かつ動物好きに所以する特有の言動によるもの。
それに対し姉のつかさがツッコむ形で展開されることが多いですね。
また、動物達の無邪気な行動がネタにされることも多いです。
動物ネタではジロ君というワンちゃんのネタが凄く好みでした。
あ〜・・・こういう子、いそうやな、って。
どんなネタかはぜひ単行本でお確かめを♪

ジロ君ハロウィン
これがジロ君。直後に・・・(P24左3コマ目)もはや何の動物やねん・・・(P68左4コマ目)

設定も分かりやすく、登場人物も少ない。
この作者さんの作品は「どこから読んでも分かりやすい」ことが大きな特徴ですね。
さらに、この作品はネタが1本ずつ独立しています。
というわけで、ホントに「どのページを開いてもそこから読める」作品です。
最近この手の作品が少なくなってきましたが、これはこの手法がネタの消費が激しい上に難しいから。
個人的にはこういう独立した作品の方が好きではあります。ホントに「ネタで勝負している!」って感じがしますし。

にしても、本作にしても、読みきりの「ぴーかん☆CLUB」にしても、「まだまだ続けられる」という形での終了。
もっと読みたい作品、です。
ちなみに、「ぴーかん☆CLUB」の「ちっこい女子高生」の設定は後の「ぐーぱん!」に繋がっていますね。

毎度お馴染、乃凪いるかのWikipedia私物化のコーナーです。ええ、本作も書きました。作品の詳細についてはそちらを見て下さい。単行本の情報と登場人物の紹介を書いておきました。
単行本 発売日 ・1巻:2004年8月16日 試し読み
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関連項目 ●ジャンル 少人数
動物モノ
お仕事モノ
●チャート 癒し
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●作者別 ぐーぱん! ●各巻感想
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