作者 | 楠見らんま | ![]() |
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作者HP | ![]() |
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掲載誌 | まんがくらぶオリジナル(竹書房) | |||||||||
単行本数 | 3巻(連載終了) | |||||||||
Wikipedia | いとをかし | |||||||||
チャート | ![]() |
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内容 |
小さな駄菓子屋「伊藤菓子」には評判の店主さんがいる。 その小さくて可愛い町内のアイドル「伊藤あおい」は実は・・・男の子なのです。 一見すると小さな可愛らしい女の子。 中身もキュートな女の子(しかも女子力高い)。 でも、本人は男らしい男に憧れていて・・・ 駄菓子屋さんを舞台に、可愛くて一生懸命な「おとこの娘」が今日もお出迎え!
いわゆる「おとこの娘」の設定ではあるが、竹書房様作品らしくほのぼのとした優しい作品。 |
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感想 |
表紙と設定だけしか知らなければ「色モノ」と思われる方が多いかもしれませんね。 当然、「男性にモテるおとこの娘」というのが大前提にあるのですが、全体を通して濃い印象は抱きませんでした。 や、設定としては十二分に濃い筈なんですけどね。 この業界で、割とこの手の設定がマイノリティでもなくなってきたというのもあるとは思いますが、作風も多いにあるというのが印象です。 というのも、ほのぼのしたネタが多いんです。 当然、性別に関するネタが中心なんですが、画風やネタが可愛らしく、見ていてほのぼの。 そんなこともあり、設定が設定ですがチャートの「万人ウケ」はやや高めです。 1本目で必ず設定の解説(あおいが男であること)があり、ネタのほとんどはそれぞれが1本ずつ独立しているタイプの作品。 設定自体は萌え4コマ風味ですが、4コマのシステムとしては一般4コマ誌タイプです。 絵柄も可愛らしく、登場人物もメインとなるのはあおいに加えて、お隣のカフェの店員でいわゆる姉御肌のカッコイイ女性「みどり」、みどりの親衛隊「萌黄(モエモエ)」の3人。 それに加え、お客さんや町内の皆さまが絡む形で、設定自体も複雑なものはありません。 多分、雑誌から読み始めてもそのまますんなり読めます。というか、読めました。 特に中心となるのがあおいとみどりのコンビ。 みどりの見事なあおいイジりはまさにグッジョブ! 彼(彼女と言った方がいいのか?)の魅力を120%引き出しています! あおいはあおいで「狙ってないよね?」という乙女っぷり。 ちなみに、あおい本人は「男らしく」あろうとし、女の子に間違えられるのを嫌がっています。 で、間違えられる度に訂正しているのですが・・・ 男の子だと分かっていようが皆様、割とどちらでもいい様子です(男の子と承知の上でプロポーズしていますし)。 が、2巻以降は皆さんすっかり「あおい君は女の子」と認識しちゃっています。 そのため、場合によっては「不本意なのに男の子だとバレてはいけない」という訳のわからない状態に・・・
ネタとしては当然、設定(女の子に見える・中身も乙女・男性にモテる等)を使ったネタが中心。 素材のまま召し上がれ・みどりがそれをイジる、これらが多いです。 奇を衒ったネタは無く、シンプルなストレート剛速球です。 「可愛いおとこの娘」と「カッコイイ女子」の見事なコンビ。 どちらも同性から好かれる二人のほのぼのコラボは必見ですっ! 色々と反対な二人のギャップ、個人的にはこのコンビネーションがめっさツボです♪ やっぱりギャップのあるコンビは最強です。 それにしても、性別はいいとして・・・あおいはいったいいくつなのやら(男の「子」ですし、しょっちゅう子供扱いされていますし、P93で服がキッズ用だと判明していますし。でも、P63で子供扱いされてショックを受けています。高校(と思われる)は卒業済みのようですし、飲酒しているので少なくとも成人です)。 2巻では「あおい君を女装させる」に加え、「みどりさんの男装」も出るように。 これがまた似合うんだ♪ そして、先生のブログでも語られているのですが、2巻のあおい君は「周りの行動のエスカレート(女装&脱がされ率上がってます:)や受難が」。 何でしょう、見た目の性別がどうこう以上に「イジりたくなる子」。であることは間違いありません。 ・・・あれ?普通の格好しているシーンの方が少ない? 特に水着回やランジェリーショップ回はもう、その極み? そして、モエモエ絡みのお話も増えます。モエモエの場合はあおい君を女の子と勘違いしている事によるネタがほとんどですが、2巻P81の様に「イジられる側」の場合も。 この時のネタ好きだなぁ。 あと、2巻P87の「異性から女らしさを学んでしまう・・・」という手のネタ、めっさ好きです。 何なんでしょうね、この同性に負けた時とは比べ物にならない敗北感。 そして・・・加速するみどりさんの変態度・・・ この方はホントあおい君イジリをする時が一番輝いています。いいのか悪いのか・・・ でも、一番好きなのはこういう方の「自爆」です。2巻P107・・・。これは痛い・・・ 4コマのWikipediaは是非私に! と言いつつ、実は久々です、書くの。最近は時間がなかったのでレビューしても記事を書かないことがほとんどでした。 というわけで、久々にレビューとWikiの2本立て。 レビューであまりイジれなかったモエモエの紹介など、作品の基礎情報はWikiに書きました。 THE・Wikiの私物化。 というわけで、こちらをどうぞ〜♪ |
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雑記 |
2巻P101右3コマ目に登場する赤ちゃん、分かるかな〜? じつは先生のかつての作品「ちびっと!」の「ゆうひ」です。 先生初のオリジナル連載作品で、きららMAXで連載されていましたが、きららお得意の「単行本出ず」の被害に。 その後、同人誌という形で先生ご自身の手で1冊に。 さらに!その後「エンターブレイン」さんの手によって正式に単行本化! 1巻あとがきで「連載中の単行本化は初っ」と仰っていたのはそのため。 実は「みちるダイナマイト!」という作品もジャンボで連載されるも連載終了。 『打ち切りではなく辞退』とのこと。 この作品も一度同人誌で発売された後、マジキューコミックスから描き下ろしを加えて単行本化されています。 2巻P39左2コマ目にも(恐らく子供のコスプレ)ゆうひとあさひがセットで登場しています。 | |||||||||
単行本 | 発売日 |
・1巻:2012年5月26日 ・2巻:2013年5月27日 ・3巻:2014年12月20日 |
試し読み |
竹書房 -TAKESHOBO-:1巻 竹書房 -TAKESHOBO-:2巻 竹書房 -TAKESHOBO-:3巻 |
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関連項目 | ●ジャンル |
・少人数 ・お仕事モノ |
●チャート | ・癒し | ||||||
●データ |
・血液型 ・同人誌 |
●作品研究 |
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●作者別 | ●各巻感想 |
・1巻 ・2巻 ・3巻 |