作者 | 橘紫夕 | ![]() |
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作者HP | ![]() |
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掲載誌 | まんがホーム(芳文社) | |||
単行本数 | 4巻(連載終了) | |||
Wikipedia | となりのなにげさん | |||
チャート | ![]() |
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内容 | 日常でおこるなにげないトラブル。そんな時なにげなく助けてくれる。彼女の名はなにげさん(ズ)。 困った事があるとどこからともなくあらわれて、助けてくれる不思議な少女を描いた作品。 彼女の不思議っぷりや周囲の人々の彼女への関わり方を基軸にネタが進む。 セリフの量が多くなくさらりと読める上に、画風も作者特有の非常に落ち着いたもののため非常に万人受けするタイプの作品。 画風もそうだが、ネタも作者特有の鋭いセンスがあり、画風とネタが相まって他の作品にはない独特な世界を生み出している。 各ネタが独立した「完全独立型」であり、どこからでも読めることも特徴。 また、毎回最初のネタはなにげさんがどういう人物かを紹介するネタになっており、「今、雑誌から読み始めても何の支障もない作品」。 作者初にして唯一(2012年10月6日現在)の完全フィクション作品でもある。 単行本では各話の間に「となりの○○げさん」というネタコーナーが挟まっている。 「となりのおさげさん」「となりのけなげさん」などのネタで、なにげさんがそれに合わせた格好をしている1枚ネタコーナー。 |
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感想 | この方特有のゆるい作風とさっぱりした画風。 橘先生ワールドにどっぷり浸れる作品です。 唯一、この作品だけは「完全フィクション」です。 他の作品は全て大なり小なり、実話を基にしていますからね。 にしても・・・このネタのセンスは流石の一言。 他の方の作品に比べて、セリフの量が少ない方です。 それでいながら(むしろ、だからこそ?)一言のインパクトやアクション・雰囲気の持つ破壊力が凄まじいです。 同じ大阪の方・犬好き・カニ好き・(昔は)ひよわ・・・実は先生と私、共通点が多いのですが、この発想力は全くマネ出来るものではありません。 私と何が違うんでしょうか? あ、紅茶か?紅茶が足りないの?(先生の紅茶好きは他の作品でもちらほら出ています。あと、カニ。) シュールなネタが多めなのが特徴でしょうか。 なにげさんの存在自体が謎に包まれていますし、その生態や能力(?)の数々も謎がいっぱい。 自然とそういうネタが増えているんでしょう。 それに、なにげさんの言葉数が少ないっていうのもありますね。 喋ります。でも、吹き出しではなく側にポンとセリフが描いていることがほとんどで、それすらも決して多くはありません。 そのため、オチの多くがなにげさんの行動やその結果のシュールな光景が多くなり、それが作品全体の独特の雰囲気を作り出しています。 個人的に特にツボに入ったネタは1巻P42左・P56右・2巻P67右のネタです。(気になった方はぜひ単行本を買ってねー) あくまでも“特に”ってだけで、全体的にネタのアベレージが高いです。 当初はなにげさん以外はサブキャラという感じでしたが、徐々に定番のキャラクター達が固定。 次第に個性が出てくるようになりました。 「でかポメ」の宗次郎君にそっくりなワンちゃん「花丸」も登場します。 2巻ではなにげさんの妹のレンちゃん(若しくはレン様・本名は“れんげ”)も登場。 このレンちゃん、先生の作品としては珍しくピリッとしたキャラクター(要するに、高飛車なSキャラ)。 それだけに賛否両論あるみたいですね。 個人的な意見を言えば、「作品としてのスパイスになる」と思っています。 敢えて若干異質な存在がいることで、飽きのこない作品として完成度が高まる・・・って、何を偉そうに語っているのか、私は。たはは・・・私は単なるレビュアーで、偉そうなことを語れる立場の人間ではなかとですからね。 3巻ではさらに妹のユウちゃんが登場。 こちらはちっこくて可愛らしい女の子。 姉二人だけでなく、みんなから可愛がられるマスコット的存在。 なにげさんに似ていて、見た目も中身もなにげさんをそのまま小さくしたような子です。 当然、ハイスペックです。そりゃあもう。 こういうネタを思いつくセンスが欲しいです。 それに凄く読みやすいです。絵もすっきりしていてセリフも多くない。 ネタが1本ずつ独立しているので、どこから読んでも楽しめますしね。 個人的に萌え路線で攻めて「きらら」に掲載されるより、今の形になって良かったな〜、と思います(実は持ち込み自体はきららで、路線の違いからホームでの連載になりました)。 |
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雑記 | 2巻P7右のネタ、1巻P33左に掲載されたものと同じ内容なんです。 実はこれ、別のネタと入れ替える筈が、2巻用の原稿でそのままになっていたために起こったミスだそうです。 この件に関する詳細と、本来2巻で掲載される筈であった1本が先生のサイトで公開されておりますので、興味のある方はそちらをご覧下さい。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2009年8月7日 ・2巻:2011年1月7日 ・3巻:2012年10月6日 ・4巻:2015年1月7日 |
試し読み | まんがタイムWeb:オススメ4コマ紹介 |
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