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ピンポン☆ブー

作者 藤島じゅん ピンポン☆ブー
作者HP
掲載誌 まんがタイムスペシャル(芳文社)
単行本数 2巻(連載終了)
Wikipedia
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チャート
内容 クイズに青春をかける高校生達のクイズバカな日々を描くじゅんさんイズム100%の作品。
真正のクイズバカである「高峰景二」はクイズ甲子園優勝を目指しクイズ仲間を集めるのだが、集まってくるのは一癖も二癖もある者ばかりで・・・
おまけに景二自信は限度を知らないクイズバカで。
勧誘・創部・退学。あらゆる難問もクイズで解決!
先生らしい勢いとテンションに知性がミックスされることで生まれる化学反応とは?
学生時代にクイズ研究会に入っていた藤島じゅん先生による4コマ史上最もクイズな作品。
感想 先生といえばゲーム関連の作品を手掛けたり、作風もかつて男性説が流れた事があるほどの勢いとテンションと画風のお方。
ですが、あの早稲田の卒業生であり、そして、クイズ研究会にも所属していたのです!(ついでに、社長令嬢であるとは周知の事実ですよね?)
そんな先生が描く、テンションと知性の奇跡の融合!
実際に作中でクイズが出題されることもあり、クイズ好きにはたまらない作品。
そう、「テーマとして謳っておきながら本筋は別のところ」という近年の萌え4コマとは大違い。
徹頭徹尾全てがクイズなハイスクールコメディ!
何を隠そう、私もかつて高校生が集う全国規模のクイズ大会に仲間と共に挑んだ事のある人間。
ええ、予選1回戦にて全問不正解で敗退しましたが・・・何か?
雑学好きのルーツはきっとこのクイズなんだろうなぁ・・・
近年はクイズ番組(特にガチのやつ)が減りましたが、この作品をきっかけに再び来い来いクイズブーム!

先生の作品でのお約束として「ミニマムな女子」がありますが、今回も例に漏れず登場!
最初のクイズ仲間である「四海あやや」です。
大半のキャラがちびキャラの作品もありますが、「丸の内!」等、頭身の高いキャラ中心の作品も多いです。本作もそれ。
その中ですとなおのことこのあややの小ささは目立ちます。そしておバカ。
作中で「将来は漬物石にしかなれないんじゃないか」とまで言われる始末。
「きらきらきら」のあいしーに近い存在かもしれません(あややは声を発しますが)。
そして、作風やテンションで意外と気づかれにくいかもしれませんが、先生の作品ではラブコメ要素が多く取り入れられています。
上記のあいしーもそうですし、実は大半の作品で女性キャラが惚れる側(「てんしの末裔」や「丸の内!」では逆ですが)。
本作でも「内流みう」が登場初回から景二に惚れて、それが全く伝わらないのが持ちネタとなってしまっています(反応がまた可愛らしいんだ、これが)。
何か一つに特化したため周りが見えなくて惚れられている事に気が付かない・・・というのはお約束ですね。
キャラで言えばもう1人、レギュラー4人目が「佐原天明」。
「てんしの末裔」での王魔以来のベースケキャラ。いや、無差別なだけに彼の方が悪質か・・・
超秀才でありながら睡眠時間を優先するために近所のバカ高にやってきたベースケ。キャラが濃いっ!
ただ、以外と言っている事ややっている事は的を射ていたりします。
それを行動に移さないのが普通の人。実際に行ったりやったりするのがこの男。そんな感じです。
その点にシンパシーを感じたり。
あたしも「人が『やろうと思うだけ』の事を実際に行動にうつしちゃう」という生き方ですので。
特に1巻P25の「目的と手段をはき違える輩のなんと多いことか・・・」は凄く共感する言葉。

ネタとしては既述ですが先生の魅力であるテンションと知性の融合。
クイズそのものがネタになっている事もありますが、多くは「何にでもクイズを絡める」でしょうか、特に景二が。
クイズ以外にはまともな感性を持っている景二なのでツッコミも多くこなしますが、意外にも一番のボケメーカーでもある存在。
「クイズ以外はどうでもいいのか?」という言動が多く、それがネタになっています。

レビューではないですが、1巻P65の「何でも知っている」の表現としての「マンガ家藤島じゅんの作品名を全部言える」ですが、私も自信があります。
単行本 発売日 ・1巻:2014年6月7日
・2巻:2015年8月7日
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