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うさぎのーと

作者 師走冬子 うさぎのーと
作者HP

とことこ日記
掲載誌 まんがタイムラブリー(芳文社)(休刊) → まんがホーム
単行本数 4巻(連載終了)
Wikipedia うさぎのーと
チャート
内容 とある中学校の新任教師・うさぎ先生とその生徒たちを描く学園コメディ4コマ作品。
作者特有の雰囲気の作品で、個性的でちょっと(?)うっかりさんなうさぎ先生をはじめ、一風変わった教師や生徒が登場する。
生徒が大好きなうさぎ先生の突飛な行動をはじめ、非常に安定感のあるネタが満載。
ラブコメ要素も含んでおり、キャラクター・雰囲気共に非常に「師走冬子先生らしい」作品に仕上がっている。
学園モノではあるが、主人公がうさぎ先生であるように、生徒メインではなく教師メインや、教師と生徒の絡みが中心となる。
とはいえ、うさぎ先生自体が子供っぽいため、生徒に交じっていても全く違和感がない。
自由なうさぎ先生とその保護者の犬飼(弟)先生の漫才風味なやり取りも定番ネタの一つ。
感想 師走先生イズム、とでも言うのでしょうか。先生らしさのよく出た作品です。
個性的なキャラクターが学校を舞台に楽しい日常を送る心温まる作品です。
と言いますか、うさぎ先生のフリーダムっぷりは見ていて癒されます。
ホントに自由人で、生徒達が大好きで、いつでも笑顔♪(先生の作品は笑顔が似合う素敵キャラばかりですね♪)
やはりヒロインの魅力がそのまま作品の魅力です。
数々のヒロイン達の中でも、「女クラのおきて」の面々と同じ位に自由な方です。
それに負けず劣らずの周囲の方々も凄いですが。
1巻P108左の4コマ目でもあるように、ホント、変な学校です。
こういう学校だったら退屈しなかったんだろうなぁ。

登場が一番多いのはうさぎ先生と犬飼(弟)先生。そして生徒達がそれに続く形です。
設定に複雑なところもあまりなく、分かりやすく読みやすいです。
一部の登場人物に設定を知っていないと分かりにくい点もありますが、大体はそのまま読めます。途中から読んでも問題の無いレベルです。

先生と言えばラブコメ要素もお約束。
舞台が中学という事もあり、子供から大人へと変わっていくその入り口。
恋愛感情としても「初恋」という色が強いのが特徴。
想いの矢印があちこちで飛び交っていながら幼さから不器用だったり、自分の気持ちがまだ分からなかったり。
その中で、彼ら以上に明るくて何を考えているか分からないけれども、溢れる愛情を一切隠そうともしないうさぎ先生の存在がいつだって中心に。
背伸びをしたい年頃の子供と、子供っぽい大人。
だからこそ純真で、見ていて楽しい人間模様。
そこに先生ならではのコメディ要素が絡まります。

純真な思いだからこそ生まれるネタが大きな武器です。 やはりこの方の作品は安定感があって読みやすいですね。
キャラクターが生き生きしていますし、読んでいて楽しい気持ちになれます。

カバー裏の「すずめにっき」が一番のツボかもしれない・・・
雑記 「女クラのおきて」のメインの一人、「桃栗小巻」の成長し、教師になった姿が本作で描かれています。
結婚もしているので名字も「香鳥」になっています(女クラの4巻の書き下ろしでその辺りについても描かれています。というか、うさぎのーと1巻のプロローグとリンクしています)。
旦那さんとも相変わらず仲がよさそうで嬉しい限りです(1巻P77とかね。校長・・・相変わらずですね)。
同様に「いつも心に太陽新聞!!」の主人公「高山こばと」の従妹である「高山すずめ」の成長した姿が本作で描かれています。
というわけで、時系列的にはこれら2作品よりちょっと未来のお話なんですね。
好きなキャラたちだったので、相変わらずの元気な姿を見れて嬉しい限りです。
さらに雑記 中学生メインである事と、登場人物がフリーダムなことについては、
「子供の考え方の方が書いてて楽だし動かしやすい」ということで大人でも子供っぽいキャラばかりになっている旨を「トコバコ」というご自身の同人誌で語ってらっしゃいました。
同人誌、生まれて初めて買ったんですが、師走ブランドオールキャストでファンとしては鼻血モノでした。
やはりご本人が書かれる同人誌って、「特別編」みたいで嬉しい内容です。
単行本 発売日 ・1巻:2008年8月7日
・2巻:2010年2月6日
・3巻:2011年5月7日
・4巻:2012年10月6日
試し読み まんがタイムWeb:オススメ4コマ紹介
関連項目 ●ジャンル 中学生 ●チャート 感動
万人ウケ(高い)
●データ 誕生日
名前の規則(動物)
●作品研究 師走冬子ワールド
●作者別 作者別作品一覧 ●各巻感想
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女クラのおきて
いつも心に太陽新聞!!
ようこそ!オーロラ百貨店
「女クラのおきて」「いつも心に太陽新聞!!」は前述のようにそれぞれ香鳥小巻と高山すずめの昔の姿が描かれている作品です。
すずめちゃんについてはメインキャラではなく、彼女の従姉である高山こばとがメインキャラ。
本作ではカバー裏に登場しています。
小巻についてはまだ学生のため旧姓の「桃栗小巻」としてメインキャラで大活躍!
彼女たちの事をさらに深く知りたい方にお勧めです!
「ようこそ!オーロラ百貨店」では本作の片岡つむりがカバー裏の「みずなにっき」に登場しています。
主人公の片岡水菜とは同姓のため、従兄弟なのでしょうか?
また、つむりが高校生になっているため、連載終了後の時間関係である事が分かります。

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