作者 | 師走冬子 | ![]() |
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作者HP | ![]() とことこ日記 |
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掲載誌 | まんがホーム(芳文社)(連載中) | |||
単行本数 | 3巻(連載終了) | |||
Wikipedia | ||||
チャート | ![]() |
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内容 |
個性の塊のような店員ばかりの百貨店を舞台に繰り広げられるドタバタコメディ。 個性的なキャラクターとその周囲の人々・・・ではなく、登場するほぼ全てのキャラクターが何かしら飛び抜けた個性を持っている事が大きな特徴。 単行本1巻帯にも「全売り場にカリスマ(へんじん)店員配置中!!」とあるが、まさにそう(本編でも1巻P58にて「何というか・・・ダメなのが全員ってスゴイな・・・」P59にて「まためんどくさい従業員出たが」というセリフがある)。 師走冬子ワールドここにあり!とばかりに、それぞれの売り場の内容に絡んだ飛び抜けた嗜好を持っている。 学生を中心としながらも広い年代のキャラクターを扱うことの多い先生の作品にあって、メインとなる登場人物全員が大人という点が大きな特徴。 他の作品でアルバイトや教師やメイド、アイドルといった働く姿を描く事も多く、本作もその1つ。 その中でも最も一般的な「販売員」を扱っている。 ただし、お客相手よりも従業員同士のエピソードが主。 |
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感想 |
先生の作品の中でも最も飛び抜けた「ダメな大人たちの博覧会」の様な気がします。 「内容」でも触れたのですが、メインキャラが全員大人でなおかつ師走冬子ワールドの個性を標準装備。 結果として物凄い個性の塊の社会人集団の完成です。 足フェチや帽子ヤンデレに到ってはホント・・・大丈夫だろうか?という大人たち。 まあ、ほぼ常に寝ている店員(寝具売り場担当)というのも相当な問題児ですが。 おおう?世間知らずな武闘派ドアマンが常識人に見えてきたぞ? それくらいドタバタな百貨店。面白くないわけがない! メインとなるのは見た目美少女(本人は気にしている)な男性店員「片岡水菜」とガードマン兼任の女性ドアマン「六道縁」。 軸となるのは縁の世間とズレた所や店員達の異常な嗜好に水菜がツッコミを入れるもの。 店員達があまりにも特殊なため、ズレている筈の縁がツッコミに回らざるを得ないほどで、舞台が百貨店内に限定されてしまうにもかかわらずボケには困らない設定です。 マンガにおける勝利の方程式の1つ「変人のコントロール」を地でいく作品なのではないでしょうか。 「女クラのおきて」等の初期の作品から変人に属する人たちはよく出ていましたが、近年の作品ではその扱いにますます磨きがかかっている事を感じます。 昔の作品も勿論好きですが、作品を重ねる毎に実力に磨きがかかっていく。 そりゃあ連載が途切れない人気作家なわけだ。 加えて、「雑記」でも語るのですが先生の作品は他の作品との関連が楽しめることも多く、そこも長年のファンとしては嬉しいところ。 特に単なるコラボだけではなく、「あの後の彼女たちの姿」といった繋がり方も多くニヤニヤしっぱなしです♪ 個性的過ぎる店員達ですが、それでいながら読みやすさ抜群かつ万人ウケしやすい内容というのもまた凄いです。 長年一般4コマ誌で連載を続けているためその辺りのバランス感覚が抜群なのでしょうか。 「キャラの個性」だけ見ると萌え4コマ誌作品のように狭い読者層をピンポイントで狙ったかのよう。 でも、作品全体を見ると誰もが楽しめる内容。 これって凄い事。 作品が暴走しないのも作風や画風がその全てを包み込んでいるからなんでしょうか。 キャラが魅力の師走ブランドの中でもさらに全員のキャラの個性が突出した作品。 そんな印象です。 |
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雑記 |
実は他の作品との関連が色々とある作品。 1巻のラストエピソードは長く連載された「スーパーメイドちるみさん」の完結を記念して掲載された特別コラボ。 そして、カバー裏は「うさぎのーと」のつむりと水菜のエピソードになっています。 2人の関係性は不明ですが、姓がどちらも「片岡」なので従兄弟でしょうか? 「うさぎのーと」のカバー裏でも高山すずめと完結済みだった「いつも心に太陽新聞!!」の高山こばとの従姉妹コンビが描かれていました。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2014年6月7日 ・2巻:2015年12月7日 ・3巻:2017年4月7日 |
試し読み |
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関連項目 | ●ジャンル | ・お仕事モノ | ●チャート | ・万人ウケ(高い) |
●データ |
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●作品研究 | ・師走冬子ワールド | |
●作者別 | ・作者別作品一覧 | ●各巻感想 | ||
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