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小冊子・アンソロ


アンソロジーや小冊子。本編以外でも見ることが出来る真田先生ワールド。
そういったものを纏めてみました。
ただ、あくまでも「私が持っているモノ」が基準です。
そして、私はあくまでも「4コマサイトの管理人」です。
そういった意味で、内容が偏っております。ご承知置きを。


タイトル 内容
小冊子(単行本)
うららっか 落花流水の1巻の初回限定版についてくる小冊子です。
内容はおまけストーリー(コマ割り)とラフ画&設定資料。
本作の元になった同人時代の作品(「春眠暁を覚えず」「落花流水」)に触れたり、初期設定やボツキャラの話があったりと、ファンにとっては非常に興味深い内容が盛りだくさん。
秋穂の“極”甘党のお話も。2巻の文化祭では「最近は専らガムシロップを」と言っていましたが、この時はまだ砂糖を「溶けなくなるまで」入れている時のようです。
紅茶とコーヒーの違いはありますが、水夏はどちらもストレート(ブラック)です。

にしても、同人時代と現在、絵が全く違いますね。それだけ進化しているんですね。「4コマ」や「コメディテイスト濃い目」というのもあるんでしょうが。
設定に関しては「こんな裏設定が・・・」「考案当初・ネーム段階ではこんな設定やったのか・・・」「幻の没キャラが!」と驚きの内容もちらほら。
ファンとしては押さえておきたい1冊ですが・・・今やとどうやって入手することになるのかな?
私の場合は幾つもの偶然が重なって手に入りましたが・・・
少女、少女に会う。 「落花流水」5巻と「執事少女とお嬢様」1巻が同月に発売されることを記念して作られた小冊子で、両作品を購入すると入手出来ました。
こちらも現在は入手困難ですね。
手に入るとしたら・・・オークションの類・・・かな。

内容は、執事少女の設定資料と落花流水の新キャラやサブキャラの設定資料・落花流水&執事少女のセルフコラボまんが・他の先生(門瀬粗先生・真未たつや先生・ととねみぎ先生・ざら先生)による寄稿イラスト&コメント。
つり目の夕さんという貴重なラフも。
夕さんは耳のような髪形も特徴ですが、がっつり獣の耳のような髪形の案もあったようで、後に「インプロ!」のミャー子にその影響が出ているようです。
小冊子(雑誌)
かなめも アンソロジー

まんがタイムきららMAX 2009年11月号
創刊5周年記念
「かなめも」を他の先生方が描くという特別企画。
真田先生も参加してはりました。
「百合」「ダークなネタがある」など、共通点も多いためか、違和感が無いというか。
ただやっぱり「真田先生ワールド」全開ではあります。

ん〜・・・1本目のオチ、未だに分からないんですよね。
「あの人」なのかなぁ・・・というのはあちこち調べてぼんやり出てきたんですが、自信が無いです。
「ちゃん」付けで呼ばれたら不自然になりそうなあの人なのかなぁ・・・
アンソロジー
夢喰いメリー ストーリーアンソロジーコミック 1巻 フォワードで連載中の「夢喰いメリー」のアンソロジー集。
そのストーリー版(4コマ版ではない)に真田先生が参加。
「メリーさんと羔」というタイトルです。
夢路とメリーがバッティング対決をします。
・・・野球好きの真田先生ならではのテーマですね。
作中もいわゆる「野球用語」がちらりほらり。
「百合でない真田先生の作品」って、もしかするとすんごく貴重かも。
コミケ本
まんがタイムきらら コミックマーケット69 企画本 LIMITED EDITION 他の先生の作品を別の先生が描く特別企画で、真田先生は袴田めら先生の「最後の制服」を題材に「最後の制服 〜triangle〜」。
先生らしい作風に仕上がっています。
「ネコ」と「タチ」のお話。
この単語を聞いて、頭の上にクエスチョンマークが付く方はそのままでいいと思います。
世の中、無理に知らなくてもいいことだって・・・ね。
まんがタイムきらら コミックマーケット70 企画本 LIMITED EDITION 同じく他の先生の作品を描いてみる特別企画。
この年は湖西晶先生の「かみさまのいうとおり!」が題材の「いつもココロにまりあ脳」。
ある意味この作品も親和性が高いか・・・
いつものマリ耳アワーを真田先生が描いたら・・・という感じでした。
ネタ自体は「かみさま」に出てきてもおかしくない内容なんですが、絵が真田先生・・・それだけで元の「かみさま」と全く違う印象ですね。

この年は逆に「落花流水」も他の方が描かれていました。
それは中平凱先生で、「ねこんぱんのパンツ」がテーマでした・・・
〜everywhere〜 COMICMARKET 70 Limited Edition この年はもう1冊、イラスト集も出ました。
真田先生はこちらにも参加・・・って、大忙しですね。
こちらは御本人の作品なので、「落花流水」のイラスト。
待ち合わせをする秋穂のイラストでした。
まんがタイムきらら コミックマーケット76 企画本 LIMITED EDITION CROSS×OVER 自身の作品と他の方の作品をコラボさせる企画。
2冊セットで、こちらの方では「落花流水」が他の方の手によってコラボ。
こむそう先生の「天然あるみにゅーむ!」とコラボし、「落花にゅーむ!」として拳法部と弓道部のコラボ。
秋穂が・・・叫びます。
なんでしょう、この世界やと秋穂・・・半日もしないうちに鼻血で倒れそうですね。
まんがタイムきらら コミックマーケット76 企画本 LIMITED EDITION OVER×CROSS で、対となるこちらでは同じように真田先生が「落花流水」と「天然あるみにゅーむ!」をコラボして「天然らっかりゅーむ!」を描かれました。
同じ作品をコラボしているんですが、お互い、「自分の描く世界にコラボ作品のキャラクターが入ってきた」という感じですので、全く違うテイストに仕上がっているのが面白いですね。
にしても・・・見事なまでに袴一色・・・
まんがタイムきらら コミックマーケット78 企画本 LIMITED EDITION 〜I〜 自身の作品で「もし○○だったら」を描く変則ネタ。
真田先生はフォワードの「執事少女とお嬢様」で「執事少女とお嬢様 特別編:もしも沙綺がネコだったら」。
文字通りの「ネコ」です。ウソじゃありません。
ちっちゃくなって、耳としっぽが生えて・・・ネコです。というか、「猫」です。
シラフで「S」なひなたも見れます。
その他
落花流水ノベル 花落知多少
〜花 落つること 知る 多少〜
漫画ではなく小説です。
いわゆるショートストーリー集で、序章・終章を含め6本のお話が載っています。
ラノベ・・・というやつなのでしょうか?(ラノベ自体を読んだことが無いのでよく知らないとです)
本といえば実用書と推理小説ばかり読んでいましたので、物凄く読みやすかった印象が強いです。
イラストは当然真田先生で、挿絵ではなく扉絵。各章のタイトルと共にイラストが載っています。
内容としては2巻までの内容をベース(この時点で原作が2巻まで出ていました。ただし、最後のエピソードは3巻の序盤分をノベル化したものでした。)に、弓道部の日常を描いています。
上手く原作のエピソードを組み込んで話を組み立てているな、という印象で、きっとかなり原作を読み込んで書かれたんでしょうね。
ただ、元々そういう風な方針で書かれたのか、笑いはありません、基本的に。
原作の特徴である見事な「緊張と緩和による笑い」や、「ダークなネタ」は全くのゼロです。
そのため原作の持つ勢いやパワーといったものをカットし、キャラクター達の日常や心理描写が主となっています。
私も昔コメディ小説もどきの駄文をネット上で晒していた時期があるので分かるのですが、「文字だけで笑いをとる」って物凄い困難なことです。
特に「落花流水」は、破壊力のあるボケに対し、テンションの高いツッコミが特徴。
「笑いの要はツッコミ」が私の持論なんですが、文字だけでは本作でのツッコミが成立しないんですね。
原作でネタとして使われていたシーンも、ちょっとしたエピソード、という扱いになっていました。
また、話としては“ベタ”という印象。特に話に山場が無かったり、先が読めたり。
総括すると、「原作から笑いとダークなネタを取り除き、キャラクターの魅力と弓道と百合のみを抽出して凝縮したノベル」という感じです。
というわけで、「あくまでも原作ファンのための1冊」かな?
まあ、原作を知らずに読む人はいないと思いますが。
ちなみに、「花鳥若葉」というオリジナルキャラクターも登場します。

・・・それにしても、「あまーい」はぜひ使って欲しかった。作品の初期を代表するネタだと思うのですが(最近はとんと見なくなりましたね。元ネタの方も使いませんし)。
ドラマCD 落花流水 文字通り、ドラマCDです。秋穂達が喋ります。
こちらは2009年3月に発売され、その時点で単行本が4巻まで出ていました。つまり、弓道部6人が勢揃いしています。
内容は
・プロローグ であい(10:39)
・第1話 こんな時には体育会系(32:42)
・第2話 ひとひらの想い(28:40)
・フリートーク(5:50)
の合計77:51。
声優さんの事を全く知らないので、どんな人なのかを調べながら聴いてみました。
・・・春河の大阪弁が自然やなぁ・・・と思ったら、大阪の方やったんですね。
やはり大阪キャラは大阪の声優さんじゃなきゃね♪っていうか、「あずまんが」の大阪(春日歩)の方やったんですね。
ちなみに、もかの鳴き声もこの方でした。
んで、真冬ちゃんの声・・・「あずまんが」のちよちゃんの方なんですね。
あと、水夏の声は「らき☆すた」のみゆきさん&「かなめも」のゆうきで、夕さんの声は「GA」のトモカネ&「ひだまり」の大家さんの方で・・・
ええ、そういう4コマ的な認識しか出来ない人間です。基本、アニメ観ないですから・・・

原作のエピソードがちらりと出てきたり、原作での“シリアスな部分”がベースにあったりします。
基本的にオリジナルのエピソードで、やはりノベル版と同じく原作のようなボケとツッコミはなりを潜めています。
第1話は一応コメディタッチではありますが、やはり原作の“らしさ”というのは声だけでは・・・無理ですよね。
第2話は完全にシリアスメインで、ボケは無しです。
ん〜・・・やっぱこの手のファン用の派生商品に原作同様のノリや笑いを求めるものではなさそうですね。
恐らく、「キャラクターに声が付いた」というのが重要なんでしょうし。
個人的には「声があるからこそできるボケ」っていうのを・・・
まあ、ドラマCDに笑いを求める人間は、日本広しといえど私くらいでしょうか。
ふ、やすきよの漫才CDをPCに入れている人間ですので。

先生描き下ろしの4コマも2本載っていて、収録中のエピソードが描かれています。
お〜・・・もか役のオーディション、こういう風にやっていたんですね。
にゃー!!

おまけにねこんぱんのステッカーが付いてきました。
・・・かわいい。
落花流水 バラエティCD 上の商品とは違い、ドラマパートとキャラクターソングの2本立てです。
発売は2009年8月で、同じく単行本が4巻まで出ている時点です。
内容は、
・ドラマパート「いつでも一緒」(11:26)
・キャラクターソングパート じゃあね!(3:19)
ボリュームが少ない分、お値段も控えめ。

ドラマパートはコメディタッチで携帯のお話。
声優さんに入れ替わりは無く、ドラマCDの第1話のようなノリのゆるりとした日常の一コマ、という感じ。
やはり原作のような激しいネタはありませんでした。
秋穂の軽い恋の暴走(これで“軽い”という感覚になっている自分がいる・・・)はありましたが、弓道色は薄かったです。

キャラクターソングは秋穂と水夏の曲。それぞれの歌ではなく二人のデュエットソングです。
イラストではみんな歌っていますが、実際に歌うのは秋穂と水夏だけですよ。
特に落花流水っぽい感じではないです。ごく普通の女性二人のデュエットソングといった感じでした。

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