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ぷぎゅる

作者 コンノトヒロ 作者HP
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掲載誌 月刊マガジンZ(講談社)(後にマガシンイーノと合併) 単行本数 7巻(連載終了)
Wikipedia ぷぎゅる
アニメ キッズステーション内・アニメぱらだいす
チャート
内容 ボランティアでメイド活動をしている「チェコ」。
そんなチェコが働いたり働かなかったり、首が外れたり溶けたり飛んだりパーツを取り替えたり・・・
ルール無用な不条理コメディ4コマ。
メイドが主人公とはいえ、序盤(しかもほんのちょっと)しかメイドらしい事はせず、専ら不思議生物化している。
また、徐々に登場人物も増え、女子高生たちを中心に群像劇としての色が濃くなり、「メイドモノ」としての色よりも「学園モノ」の色の方が濃い。
「不条理ギャグここに極めり」といった感じのドタバタがメインであり、まさに感性のみで笑える作品。
そのため、「とにかく笑いたい」時に読む作品としてはうってつけであり、気軽に読むことが出来る。
設定やキャラクター達の関係性もほぼ気にすることが無いネタが多く、各ネタが完全に独立している「一本独立型」の作品。

作者の初期の作品であり、序盤と終盤で画風やネタ風に若干の違いがあり、現在の作者の画風ともやや異なる。
短編ではあるがアニメ化もされ、キッズステーションにて放送された。
感想 古今東西最強不条理コメディ。全力の前のめりのボケ。その姿勢は「グッジョブ!」の一言。
設定とか、常識とか、そういうことがどうでもよくなるほどの何でもあり。
おまけにネタがそれぞれ独立していて、本当に「ネタで勝負!」という作品。
数々のネタを顔色つ変えずに繰り出すチェコちゃんの姿はまさにシュールそのもの。
おまけに、レギュラーで準主役の女子高生、ず〜っと名前が不明のまま連載が続いていましたし(アニメでも名無し)。
そのため、いつでもどこからでも読み始めることのできる作品。
何も考えず、何も意識せず、事前知識や設定の復習も何も要りません。
読めばそこから不条理ギャグの世界が広がります。
作中で「メイドって設定どこいった・・・」「メイドってなんだったっけ」とつぶやくくらい、もう不条理感満載です。
というか・・・首が外れたり体が溶けたり変形したり・・・メイドってこんなでしたっけ?
シュールかつ不条理なネタ満載で、笑いのレベルが異様に高い作品でお気に入りです。
各キャラクターにも(常識を逸脱した)定番ネタのようなものがあり、定番な筈なのに予測不能という何とも不思議な作風。
少年誌なので、若干セクシー要素はありますが、現在の作者さんの作風ほどではないです。
いわゆるサービスシーン程度の扱いです(それでも他の作品と比較するとやはり多いです)。
なんと言っても本作のメインは「不条理ギャグ」ですから。
設定自体はあって無いようなものですが、基本的なところは2巻辺りで固まります。
1巻ではまだちょっと設定が固まりきっていない感が強いです。
とは言え、設定が固まってもアグレッシブに攻めるネタのため、いい意味での不安定さが続きます。

設定が時々変化したりします。まあ、不条理ギャグに設定の厳密さを求めるものではありませんが。
登場人物の一人「カナト」は当初は不良キャラとしてデビュー。
その後、セクシー要員だったり、必殺技要員だったり、格闘キャラ要員だったり、母親との抱き合わせ要員だったり・・・
いつの間にやら設定が変化。
周囲も「不良」としては全く扱っていません。
「アコ」も当初はチェコ抹殺を狙って転校してきましたがいつの間にやら仲良く・・・(時々対決していますが)
まあ、この辺りはセオリー、セオリー。

舞台は不明ですが、7巻P108を見る限り鎌倉っぽい発言が・・・
この辺は不確か(そもそもこの作品でしっかりとした設定を探すべきでもないような・・・)なのでよく分からんとです。
雑記 どうでもいい事ですが、6巻P96に「モヘリオチジブー!!」と検索しても出てこないというネタがあります。
・・・出てきました。
他の作品でも時々この手の「検索しても出てこない」というネタはありますが、
それが発表されるとその言葉が検索で引っかかるようになります。
・・・うちもそういうサイトの1つです。
単行本 発売日 ・1巻:2004年3月23日
・2巻:2004年5月31日
・3巻:2005年2月23日
・4巻:2006年1月23日
・5巻:2006年10月23日
・6巻:2007年8月23日
・7巻:2008年6月23日
試し読み
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関連項目 ●ジャンル アニメ化
ロングセラー
シュール
●チャート 笑い
●データ スリーサイズ ●作品研究
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●作者別 おーがちゃん ●各巻感想 1/2巻
3/4巻
5/6巻
7巻
あわせて読みたい
残念博士
不条理ならば負けていない!
この作品が不思議な生態のメイドならばあちらは不条理な発明で勝負です!
掲載誌も画風も異なりますが、その笑いの鋭さは通じるものがあるという作品です。

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