蜜雨

先輩の手は、いつも少し冷たい

※注意
捏造ばっかり。原作やアニメを一通り見てた方が話が通じるかも(見てなくてもあまり支障はないとは思います)
大河がヒロインをオトすまでのもにゃもにゃを描くだけの中途半端な物語。
時間軸はヒロイン中3・大河中1から大河の高校受験終了まで。


ヒロイン設定
薫と同い年の幼馴染。高身長。姉御肌。口はあまりよくない。漢前。女子に絶大な人気を誇る。特に後輩に好かれている。しかし恋愛面に関しては超鈍感。

本編

ポケットに入れたままの自分の手があたたかいのを知っているのに、あの人の冷たい指先を後ろから見つめたまま ずっとずっと、立ち竦んでいる んだ。

不可視の壁 だからこそ気付けなかった、いや気付こうとしなかった、いつだって真実は目の前にあるのに恐くって目を向けられなかった。

とめどなく溢れるこの感情に名前をつけるのだとしたら、それは たわいのない人間としての執着心 であるかもしれないし、ただの 満ちることのない欲望 なのかもしれない。

呼吸すらゆるさない怒涛 と 幕間 。

少年少女よ、さあ 夢を召し上がれ 。

事実、この世にはどうでもいい平和的な愛とか好意とかが混沌としていて、そこに真実があるのかと問われれば「 まじりけない不純でした 」と正直言わざるを得ない。

あるのはくだらない プライドだけ で、誇れるのはあの人がくれた 一等賞 のみ。