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かみさまのいうとおり!

作者 湖西晶 かみさまのいうとおり!
作者HP
掲載誌 まんがタイムきらら(芳文社)
まんがタイムきららキャラット(芳文社)
単行本数 9巻(連載終了)
Wikipedia かみさまのいうとおり!
チャート
内容 シスター見習い・巫女・山伏・僧侶・・・。様々な宗教の生徒たちが入り混じる高校を舞台に送るちょっと下ネタなコメディ4コマ。
可愛らしい絵柄でありながら、メインキャラの「まりあ」がちょっとした事を下ネタに脳内変換してしまうため、ネタ全般がそちら方向へ傾き気味。
基本ベースはいわゆる学園もので、そこにまりあの鼻血がミックスするする形で話が進む。
メインとなるのはそのシスター見習い「安倍まりあ」・幼馴染で眼鏡巨乳で神社の娘「鳥居くりこ」・ファザコンで学業学年ワーストの山伏「山伏美希代」・得度済みで学業学年トップの虚弱体質僧侶「王城なむ」と、全員が聖職者やその見習いであり、それが名前にもなっている。
長期連載作品であり、準主役級のキャラクターは増えるものの、メインとなるキャラクターはずっとこの4人のみで続いている。 舞台としては学校よりも、学校の外の方が多く、メインキャラ達の日常・遊び・イベント・鼻血が描かれる。
途中、まりあの出生に関する話が絡み、シリアス方面に傾くかと思われたが、やはりベースはコメディである。
作品内の時間は特殊で、1年生をループした後に2年生に移行。その後、2年生を数度ループし、3年生に。
3年生(4巻P87〜)ではループすることなく、ゆっくりとした時間経過になっている。

2003年から続く長期連載作品(しかも一時期は2誌並行連載)。これは連載当時「三者三葉」に次ぐ2番目の古参でもあった。
また、作者にとって初のオリジナルかつ連載かつ単行本でもある。
感想 まあ、ド下ネタですね、何と言っても。
1巻あとがきで
『当初は「聖職者をめざす女子高生たちのあたたかな日常ほのぼの4コマ」のはずだったのに・・・』
と語られていますが、ネタの大半でまりあが鼻血を出しています。
そういう意味で、読み手を選ぶ作品ではあります。
直接描写は無いにしても、連想させるようなネタのオンパレードですからね。
特に山伏は狙ってまりあに鼻血を出させますし。
勿論、それ以外のネタ(いわゆる学園モノタイプのネタなど)もたっぷりです。
3年生に進級後は、進路や受験絡みのネタが多くなり、受験対策の状態のまま(途中に修学旅行なども挟みながら)連載が4年以上続いていました(途中に作者産休あり)。
現在はさらに先、受験が終了してから卒業までの期間が描かれています。
最新7巻でいよいよ完結が近いようなことが示唆されています。
個人的にはまだまだ続いて欲しいですが、さてさて、どうなりますか・・・

画風が頭身が低くて可愛らしいので下ネタでもいやらしくならないのは流石です。
上手く両方のいいところを引き出し合っている感じですね。
試行錯誤の結果なのか、天性の素質なのか、偶然の産物なのか・・・
なんにせよ、お見事です。
ただ、やはり下ネタ自体が苦手な方にはあまりお薦めは出来ないです。
あ、もちろんそれだけではなく、学園ものとしての面白さや、女の子たちの友情、そして人間ドラマやが描かれます。
特に4巻ではまりあの出生に関わる真実が明らかになり、それに関するキャラクターも増員。
それとは別に、王城の淡い恋物語も。

この作品も前のめりにボケてくるので、ノリが大好きです。
それにしても、芸人にとって下ネタは笑いを取りやすい代わりに芸が伸びなくなる諸刃の剣ですが、逆にそれだけを突き詰めるとここまで武器になるんですね・・・
と、言いますか、“下ネタ”と一言で言ってもこんなにバリエーションが広がるもんなんですね。びっくりしました。
そんな中、1巻P28〜の谷先生のネタ。
まだ「谷先生=異様に背が小さい」が定着する前。このネタを出すには早すぎたような気がします。
実は初見の時、ネタが全く理解できず、2回目に読んだ時に、「谷先生=異様に背が小さい」が頭に入っていて、やっと「あ、そういうネタか」と理解出来ました。
同じネタでも出すタイミングによって受け取り方が変わるんですね。

あ、全然関係ないですが、まりあが「生徒会役員共」の世界に迷い込んだら10分しないうちに貧血で倒れるんでしょうね。
はい、全然関係ない話でした。
雑記 2008年12月号できららは目出度く5周年。ということで、「ぷち☆きら」という小冊子が付いてきました。
そこで、本作の初期プロットのお話が載っていたのですが、当初、まりあには悪魔の羽と尻尾が生えていたそうです。
「くりこ」の名前も「こくり」だったそうです。
両者とも、きららで連載されていた別の作品と設定がかぶっていたんですね(前者は「悪魔様へるぷ☆」、後者は「きつねさんに化かされたい!」)。
「かみさま」は当初はキャラットでの読み切りでのスタート。
そのため作者の湖西晶先生は無印を未読だったため、そうなってしまったのだとか。
いやはや、危ないところだったんですね。
ちなみに、「悪魔の尻尾」は7巻の文化祭の時に山伏が付けてました。
プロットの設定を知っていると、何かと感慨深いものがありました。
さらに雑記 7巻P14右のタイトル、生粋のきららファンならお気付きでしょう。
きららMAXで長期連載していた「イチロー!」にもかかっているわけです。
・・・多分。
単行本 発売日 ・1巻:2004年12月27日
・2巻:2005年12月27日
・3巻:2006年6月27日
・4巻:2007年7月27日
・5巻:2008年9月27日
・6巻:2010年4月27日
・7巻:2011年2月26日
・8巻:2012年2月27日
・9巻:2013年2月27日
試し読み まんがタイムきららWeb:3巻
まんがタイムきららWeb:4巻
まんがタイムきららWeb:5巻
まんがタイムきららWeb:6巻
まんがタイムきららWeb:7巻
まんがタイムきららWeb:8巻
まんがタイムきららWeb:9巻
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