作者 | 異識 | ![]() |
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作者HP | ![]() |
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掲載誌 | まんがタイムきらら(芳文社) | |||
単行本数 | 9巻(連載中) | |||
Wikipedia | あっちこっち | |||
アニメ | アニメオフィシャル | |||
チャート | ![]() |
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内容 |
ツンデレ(のちにツンネコと命名される)のつみきの想い人は超の付く朴念仁(&にぶちん)の伊御。 素直になれない少女と朴念仁の不思議な距離感が中心のラブコメ4コマ。 この二人がメインだが、周囲の人間も個性の強い人ばかりで、二人の事を、時に応援し、時に後押しし、時にからかい、時に鼻血を吹いて見守っている。 連載が進むにつれて朴念仁の伊御が若干ながらつみきに対する気持ちに気付き始めているような描写もあるが、基本的にはほとんど進展しない関係。 ラブコメ以外の特徴として、話の中にサブカルチャー系の小ネタが頻出する点が挙げられる(特にゲーム系が多い)。 メインとなるレギュラーメンバーはツンネコヒロイン「御庭つみき」・ハイスペック朴念仁「音無伊御」・天然鼻血「春野姫」・トラブルメーカーA「片瀬真宵」・トラブルメーカーB「戌井榊」の5人。 最近はクラスメイト達の出番も増え、サブレギュラーが賑やかになっている。 掲載誌であるきららで連載していた「けいおん!」の連載終了に伴い、それを引き継ぐ形で直後のきららの表紙を務めた名実共に看板作品(「けいおん!」自体はその後、連載再開した)。 また、ドラマCD化される作品が多いきらら作品においても最多となる3度のドラマCD化という記録も打ち立てている。 カバー裏では表裏共に伊御以外が幼児化した「あっちこっち幼稚園」が連載されている。 2012年4月からTVアニメが放送された。 4コマアニメとしては珍しく、原作に忠実で空気アニメ化していない。 また、次回予告に相当するパートには「あっちこっち幼稚園」があり、次回予告自体はその下部にテロップとして流れている。 最初の頃の「あっちこっち幼稚園」は原作のカバー裏のものが使用されたが、それが尽きた後はオリジナルの内容となっており、その内容は異識先生の監修であることが公式ファンブック「こんぷり」にて解説されている。 |
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感想 |
取り敢えず、伊御くんが最高です。 ええ、私の大好物のハイスペック朴念仁です。 おまけに女性に優しいし、料理や裁縫もできるし、動物に好かれるし。完璧超人か! そんな伊御くんとつみきさんの関係が絶妙で面白いです。 よく考えれば、つみきさんもなにげにハイスペックなんよねぇ・・・(成績は学年トップで運動神経も極端にいい) この二人には、これからも周囲を巻き込んで、いい関係を続けて頂きたい。 ツンネコなつみきさんを無意識でぽむりんしている伊御くん、こんな二人が大好きです。 ちなみに初ぽむりんは1巻P30・・・って、初期も初期からですな(しかも、当初から無意識)。 さらにちなみに、姫の鼻血の初出は1巻P24・・・さらに初期! 伊御くんに榊さん。男性レギュラーがことごとく料理スキルが高い・・・ おまけに伊御くんは裁縫や編み物が得意でぬいぐるみ好きで動物に好かれる体質。おまけにエプロンをナチュラルに着こなす。 榊さんちはケーキ屋さんで自身も市販レベルのケーキを焼ける(伊御くんもバイトしてる)。 くはぁ!な、なんてハイスペックな・・・もはや凶器ですよ? ちなみに料理が出来ないのは女性サイドのトラブルメーカー・真宵さんのみ。 女の沽券・・・(というか、殿方お二人の乙女スキルが高すぎる・・・) きららでは雑誌のコンセプトもあるので魅力的な女の子が多数出てきますが、本作では男の子、負けていません! あと、忘れられがちですが、榊さんだけ別のクラスなんですよ。や、別に忘れてもいい設定だとは思うのですが(作中ではもう誰もそんなこと気にしていませんし)。 兎に角、気持ちのいい笑いがギュッと詰まった作品です。 テンション高めの学生特有のノリ。微笑ましい恋模様。個性的なネタ。可愛らしい絵(男女を問わず可愛らしく描かれています。和む。絵を引用出来ないのが残念・・・。)。 どれもが「抱きしめたいほど大好きな作品」と呼ぶに相応しい本作の大切な要素達です。 特にノリのいいネタの数々は「お見事!」の一言。 2巻P103で「一連の流れに隙がないわねー」とありますが、まさにその通り、見事な流れが構築されています。 ホント、みんな「分かってらっしゃる」という期待通りのノリやリアクションをして下さいます(おまけに「来るって分かってても防御不可」)。 そして、期待を大きく超えたネタを混ぜて。 このコントのような流れるチームワークが本作の最大の特徴かと思います。 多くの作品では、ネタによって配役は変わる(食べ物ボケはこの人・貧乏ネタはこの人、など)ものの“ボケ”と“ツッコミ”が明確になっていることが多いのですが、本作は“連携ボケ”があるんですね。 そして、それがお互いに狙ったものだったりも。 それが楽しい学生特有のノリとなって作品の魅力になっているんだと思います。 ちなみに、個人的に特に見ていて楽しいのはトラブルメーカーコンビです。 いやぁ、クラスに一組欲しいですね(榊さんは別のクラスだけど)。 3巻P30右のネタ、特に4コマ目は爆笑しました。 あと、伊御くんと真宵さんネタの2巻P113左のネタとかも好きです。 気になった方はぜひ単行本をお買い求め下さい(別に芳文社様の回し者じゃないですよー)。 他にもちょくちょくある、“あっちこっちのキャラならではのネタ”と“サブカルチャーネタ”の融合が絶妙。 読んでいて実に楽しい作品です。 特徴として、擬音や感嘆符(感嘆符疑問符なども含む)がちょっと変わったフォントで描かれる、というのもあります。 それがまた作風と合っていて、可愛らしいです。 細かい演出もしっかりと作り込まれているのは流石です! アニメでは、それを前面に押し出して可愛らしく仕上げていますね。 |
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雑記 | 話でサブカルチャー系のネタが結構出てきます。 そういうわけで、それらの元ネタを調べてみました。 あまり詳しくないジャンルのネタも多かったので、拾い忘れがあるんでしょうが・・・ 題して『そっちどっち』。 ん〜・・・もうちょっとひねった名前にすればよかったかな・・・ |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2007年10月27日 ・2巻:2008年12月25日 ・3巻:2010年3月27日 ・4巻:2011年7月27日 ・5巻:2012年7月26日 ・6巻:2014年9月27日 ・7巻:2017年1月27日 ・8巻:2019年11月27日 ・9巻:2022年9月27日 |
●試し読み |
まんがタイムきららWeb:1巻 まんがタイムきららWeb:2巻 まんがタイムきららWeb:3巻 まんがタイムきららWeb:4巻 まんがタイムきららWeb:5巻 まんがタイムきららWeb:6巻 まんがタイムきららWeb:7巻 まんがタイムきららWeb:8巻 まんがタイムきららWeb:9巻 |
関連項目 | ●ジャンル |
・アニメ化 ・ロングセラー ・ラブコメ |
●チャート |
・笑い ・癒し |
●データ |
・学校 ・誕生日 ・ハイスペックキャラクター ・小冊子(単行本) |
●作品研究 | ・そっちどっち | |
●作者別 | ●各巻感想 |
・1巻 ・2巻 ・3巻 ・4巻 ・5巻 ・6巻 |
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