iPhone 復元と時間の狭間

あるソフトウェアの検証に参加しました。
結果から言いますとインストールに失敗。

ここから時間との戦いになったのでした。

ソフトウェアのインストールに失敗したことを検証の依頼者へ伝えると、ファームウェアのバージョンに問題があるかもしれないということになりました。
そこでファームウェアのバージョンアップをおこなうことにしました。

2.2 → 2.2.1

結果から言うとこれが途中で失敗。
おまけに初期化しないと使えない状態に陥りました。
さらにおまけに初期化できないという状況も発生。
エラー(1611)みたいなものが表示されてました。

仕方が無いので環境を変えて初期化を試みることに。

Windows XP(x64[64bit])のVMWare上でWindows XP(x86[32bit])を使用していましたが、デュアルブートで導入したWindows XP(x86[32bit])の環境で行いました。

難なく初期化完了。
時間にして1時間もありませんでした。
主な原因は意味不明でした。
おそらくVMwareが一枚かんでると言うことでしょう。

環境をVMware上に戻して復元開始。
バックアップを選択して復元を実行。
バックアップは……、エラーで途中で停止されました。
この復元で約13時間かかりました。

不思議なことにエラーになったものの問題なく動作していることは確認。
写真、連絡先、メモ、メール関連、着メロ（フルバージョンは消えて40秒以内のもの）などの基本機能、設定は保持されていました。
アプリケーションはデータも含めて損なわれているようでした。

しかし問題はiTunesで表示されるiPhoneの容量。
「その他」3GB超。
………。
ありえません。
エラーが問題だったのかと環境をWindows XP(x86[32bit])に変更。

まずはバックアップファイルの移動です。
以下のフォルダにあるフォルダがひとつひとつバックアップファイル郡です。
隠しファイルになっているので注意。

複数ある場合はフォルダの更新日などから時期を見極めるといいでしょう。

マイフォルダ\Application Data\Apple Computer\MobileSync\Backup\

私の環境では以下の場所に保存されていました。

C:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Apple Computer\MobileSync\Backup

こうしてもう一度バックアップから復元。
同じく約13時間。
結果は同じくエラーで止まります。
そして余計な容量が残ってしまうようです。
ちなみにバックアップファイルの容量も3GB超。
もしかすると途中でエラーで止まるために復元に用いたiPhone内のファイルが削除されずに残っているのかなと勝手に予想。

ここで更に環境をVMware上に戻しました。
取り敢えずエラーが出たものの復元を終えた状態を手動でバックアップ。
左バーのiPhoneの項目を右クリックすれば選択できます。
そしてそのバックアップから復元をおこないました。

約13時間後。
ちなみにでかけて帰ってきても終わってないくらいのゆとりがあります。
ゲージの溜まりも遅いので「止まってる！？」と最初は思うかもしれませんが気にしたら負けです。
結果は成功。
エラーも無く復元を終了。
余計な容量も200MB少しまで減りました。

復元を終えてしたことは着メロのフルバージョンとアプリケーションのインストールです。
アプリケーションの保存データは損なわれますがたいしたものが無かったので救いです。
アイコンの整列が一番大変でした。
上記の方で述べている通りのデータは保持されているものの、全てを確認したわけではないのでこれからが楽しみです。

今回のことで思ったのですが、iPhoneの同期、バックアップ、復元についてはいい評判を聞きません。
たしかにバックアップは大切ですがバックアップにかかる時間が長いです。
最初の一週間以降はほぼiTunesに未接続でしたので気づきませんでした。
復元はエラーで止まらなければ24時間越の予定でした。
何のデータが損なわれたのかは未だに謎です。