作者 | 真田一輝 | ![]() |
||
---|---|---|---|---|
作者HP | ![]() バナーは以前のサイトのものを使用しています |
|||
掲載誌 | まんがタイムきららMAX(芳文社) | |||
単行本数 | 9巻(連載終了) | |||
Wikipedia | 落花流水 (漫画) | |||
チャート | ![]() |
|||
内容 |
高校の弓道部を舞台に繰り広げられる女の子たちによる愛と友情の百合4コマ。 硬い名前と武道の一つである弓道から想像もできないほど明るく笑いに満ちた作品。 初期は「葉山秋穂」の「帆風水夏」に対する恋愛感情と弓道に絡んだネタが多かったが、 次第に弓道と関係のないガールズトークや、他のカップルによる百合ネタも増えるようになった。 また、「草場春河」と「霜月真冬」の名コンビによる漫才のようなネタも多い。 弓道に限らず、様々な雑学を絡めたネタも多いが、テーマにもなっている弓道に関しては当然深くネタに絡んでいる。 3巻でさらに「綾瀬暁」と「五条夕」の公私共に認める百合ップル(もはや夫婦)が参戦。 百合ネタを中心に、さらにネタの幅が広がった(百合以外でもかなりネタの幅が広がった)。 また、6巻からは日工大付属高校御一行にスポットを当てた話も展開され、こちらも違う百合模様が描かれている。 作画が序盤から1巻の中頃でかなり変化。 その後、変化を続けながら現在なお進化中。 また、3巻辺りからデフォルメされた姿が描かれることが多くなってきた。 笑いのテイストを多分に含んでおり、百合という特殊なジャンルでありながら長期連載を続けている秀作。 きららMAXでは「○本の住人」に次ぐ2番目の古参作品だった。 作品形式としてはほとんどが毎回1つのテーマを軸にして時系列的に展開する近年ではスタンダードな形。 元々は同人作品であり、その後、持込→代原→連載となりMAXの表紙を度々飾る看板作品となった。 ゲスト掲載により、フォワードを含めきらら姉妹誌の全てで掲載されたことのある珍しい作品(ミラクやカリノを除く)。 |
|||
感想 |
この作品の最大の特徴は「百合作品」であることでしょう。ファンの方もそういう作品が好きな方がほとんどでしょう。 んが、私は百合スキーではありません(“笑い”以外の事には結構適当です。その反面、好き嫌いもあまりないですが)。 結果として、「主成分に食指が動かないにも拘らず大好きな作品」という事態に。 これまで800以上の作品に触れ、その中でも私・乃凪いるか、そしてこの笑本というサイトにとって特別な存在になったというわけですから、「凄い!」の一言に尽きます。 その最大の要因は「ネタ」です。このサイトのメインテーマです。 「百合作品」ですので当然それを扱ったネタが多いです。 キャラクターの個性や関係性を用いた王道百合コメです。 んが、それと同じくらい多いのが社会風刺やあらゆるジャンルの知識やネタを用いたもの。 そのジャンルの幅は非常に広く、時に戦国武将、時にサブカル、時に故事成語や語源、時に落語、時に各種専門知識と、先生の知識の幅の広さと造詣の深さに驚かされます。 何よりも、それらを高度にネタに組み込みながら、「ネタが分からない」という事態が発生しないのはホントに凄いです。 あと、何気にダークなネタ(社会の暗部をつついたネタ)もあります。結構多いです。 無論、弓道絡みの専門知識やネタが一番多く、私もそのネタが一番好きです。 最近は弓道以外のネタ、ごく普通の女子高生ライフなネタがぐっと増えています。 初期は百合&弓道ネタ。中期以降は弓道ネタ控えめで百合&学園ネタという感じです。 ネタの風味だけでなく画風も初期と現在では違うため、読み始めた時期によっても印象が異なるかもしれません。 特に画風の変化は先生ご自身もサイトのBBSやブログで話題にされることもあり、「安定させたい」と仰ってますが、私個人としては、その変化も楽しみの一つであったりもします。 ちなみにですが、ネタが高度なためセリフが多いことも特徴。そのため、読むのに若干時間のかかるタイプでもあります。 あと、タイトルと4コマ合わせて一本!なネタも多いですね。 それに関しては、一部『雑学流水』でも触れているところもあります。 知識を要するものも多いですので、分からない言葉があれば参考にしてみて下さい。 2巻P14の「あまのたむさけ」など、「知っている人の方が少ないやろうけど、知っているとよりネタの味わいが増す」タイトルが多いです。 兎にも角にも「4コマ目が面白い4コマ」代表です。 この「笑い」の要素に惚れ込んでの当サイト最高ランクというわけです。 特に好きなのは、「いい話風に見せかけけて、4コマ目でそれを一言でぶった切る」タイプのネタ。 笑いの基本は緊張と緩和。 雰囲気を高めるほどに、その後の落差があるほどに、端的な言葉でオトすほどに面白味が増します。 まさに笑いの教科書に載せたいほどの見事な展開はまさに秀逸の一言。 大好物です!そして、その大好物が頻出します。そりゃ、作品自体が大好物になりますわな。 このパターンで多いのは春河。3巻P66や5巻P86はまさにその典型例。私、大喜びのネタです。 ちなみに、笑いのタイプとしてはテンション系の激しいネタが多いです。 さらりとボケたのに対してテンションの高い鋭いツッコミを入れるパターンが多いですね。 にしても、「百合コメ」「百合ップル」「百合模様」・・・ 私はこのレビューでどれだけ他で使うことが無いであろう造語を作ったのやら・・・ 取り敢えず、結城さん(アーチェリー部の部長さん)もちょくちょく言ってはりますが「いいなー、こういうノリ」です。 まあ、私も高校の時は常に互いにボケたりツッコんだりの日々でしたが。 ・・・あの頃のメンツで集まる時が今でも一番楽しいですね。 |
|||
雑記 |
タイトルが「落花流水」と難しい言葉なだけあって、結構難しい言葉が使われるシーンがままあります。 故事成語や雑学に近いものまでそれはもう幅広く。 というわけで、知らなくても楽しめるけど、知っているとより楽しめる「落花流水」で使われている言葉の解説コーナー、 題して『雑学流水』。 言葉の解説だけでなく、元ネタのあるものに関しても簡単に解説しています。 多分、うちのサイトで一番気合と時間をつぎ込んだコンテンツです。 そして、そのレポートなど真田先生の作品関連をどどんと纏めたコーナー作りました。 題して『百合の咲く所』。 よろしければこちらもどうぞ。 勿論、「落花流水」関連の情報もありますよ。 |
|||
さらに雑記 |
「落花流水5巻」と同先生の「執事少女とお嬢様1巻」(4コマではないのでレビューは無しですが)を買うと特典小冊子が貰えるキャンペーンがありました。 ええ、無論応募しましたとも。 ちなみに、1巻にも特典がありました。 その辺りの詳しいことは『小冊子(単行本)』で。 |
|||
さらにさらに雑記 |
全く関係が無いのですが、この作品で弓道に興味を持って、やってみたいな〜、と思い始めました。ということで洋弓の一日体験をしてきました。(和弓の体験はその時近くではやってませんでした) 楽しかったです♪それにしても私ってば、影響されやすい子・・・ 加えて・・・その後、半年間和弓も道場に通って実際に弓を引きました。 自分でもびっくりの行動力ですね。 |
|||
さらにさらにさらに雑記 |
「重箱の隅をつついて遊ぶ」のコーナーです。 1巻P43で日工大のジェーンさん初登場。 この時点で、三年生です。 そして3巻で1年進級し、秋穂達とジェーンさん御一行が再会・・・ん? ・・・ナニモキヅイテナイヨ。 |
|||
さらにさらにさらにさらに雑記 |
4巻P66右・P67左、実は単行本収録時と雑誌掲載時(2008年10月号)でタイトルとはーさん&ノンちのセリフが違うって知ってはりました? 実は、雑誌掲載時は ●P66右 ・タイトル ひととおり ・3コマ目 秋穂「むしろ あんたら二人の方が昔から怪しいって思ってたんだけど?」 はーさん「私達は進展も何も0%だよぉ」 ノンち「まあ0%とというか」 ・4コマ目 ノンち「1周して0%?」 秋穂「1周!?」 ●P67左 ・タイトル 試行錯誤 ・4コマ目 ノンち「漫画の知識を鵜呑みにして実践するのはどうかと思うけどね」 はーさん「だからあの時はゴメンってばー」 秋穂「何の話?」 でした(単行本での内容はお手元の単行本をご参照下さい)。 まあ、流石に内容が過激すぎ、ってことで単行本では修正・・・という運びになったんでしょう。 このネタに何か違和感があったのは、そういうわけなんですね。 |
|||
さらにさらにさらにさらにさらに雑記 |
MAX・2013年7月号にて連載100回目を迎えた本作。それを記念して行われたのが「落花流水検定試験」でした。 応募期間が過ぎ、なおかつまだ正解発表が行われていないため、 「いるかの解答案」 として、私の考えた解答案を公開してみます。 無論、いちファンとしての案ですので、正解の保証は全くありませんのでご注意を。 賞品である「落花流水 フルカラー表紙・扉絵集」については小冊子をご参照ください。 |
|||
さらにさらにさらにさらにさらにさらに雑記 |
MAX・2013年9月号にて告知され、2013年11月号にて結果発表されました「きららMAX 2013年夏の読書感想文コンクール」。 なんと私、乃凪いるか・・・『4コマの達人賞』を受賞しました! 百合メインの作品で、百合にほとんど触れない感想文という奇天烈な事をした不思議な感想文。 それについてはこちらで無駄に語っております。 時間が余って余ってしょうがない方はちらりと覗いてやって下さい〜♪ |
|||
単行本 | 発売日 |
・1巻:2006年4月27日 ・2巻:2007年4月26日 ・3巻:2008年5月27日 ・4巻:2009年3月26日 ・5巻:2010年5月27日 ・6巻:2011年8月27日 ・7巻:2012年11月27日 ・8巻:2014年2月27日 ・9巻:2015年3月27日 |
試し読み |
まんがタイムきららWeb:1巻 まんがタイムきららWeb:2巻 まんがタイムきららWeb:3巻 まんがタイムきららWeb:4巻 まんがタイムきららWeb:5巻 まんがタイムきららWeb:6巻 まんがタイムきららWeb:7巻 まんがタイムきららWeb:8巻 まんがタイムきららWeb:9巻 |
関連項目 | ●ジャンル |
・ロングセラー ・大人数 ・スポーツモノ ・百合モノ ・学べる作品 |
●チャート |
・笑い ・万人ウケ(低い) |
●データ |
・作品の舞台 ・学校 ・関西のキャラクター ・誕生日 ・血液型 ・スリーサイズ ・資格(一般資格) ・資格(普通自動車運転免許) ・資格(自動二輪車運転免許) ・名前の規則(季節) ・小冊子 ・小冊子(単行本) |
●作品研究 | ・百合の咲く所 | |
●作者別 | ・作者別作品一覧 | ●各巻感想 |
・1巻 ・2巻 ・3巻 ・4巻 ・5巻 ・6巻 ・7巻 ・8巻 ・9巻 |