作品ID:1605
人魚姫のお伽話
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
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前書き・紹介
優しさの卵のような子が欲しいと名付けられた女の子はいつも泣いていました。
生まれてくるのを希んでいると願って名付けられた妹には許される我が侭。妹には当然に与えられるそれは、彼女には決して許されたものでなく、誰に知られることなく一人で膝を抱えて泣いていました。
欲しいものを欲しいと言葉にすることも出来ず、甘え方も知らないままに、一番大事な人はいつしか。
泣き声も名前も亡くした人魚姫。
彼女と出逢うのは、尊い春の響きの名前持つ王子様。
王子様の優しい声に導かれ、王子様の周りの温かい人々に見守られ、やがて、人魚姫は自分の名前を、自分の歌声を、取り戻してゆくのです。
――――傷付いて、声も名前も失った女の子が、幸せを見つけるまでのお伽話。ここに小さく開幕致します。
※個人ブログ、虹色夢日記にて掲載、また、なろうにても再掲載のお話です。
十六話話構成の本編と番外小話に纏め直しました。
「みつけた幸せのエピローグ」にて、本編は完結とさせて頂く構成となっています。
作者:未彩 |
投稿日:2015/12/22 19:18 更新日:2016/01/19 21:07 『人魚姫のお伽話』の著作権は、すべて作者 未彩様に属します。 |